「壁と卵」の現代中国論―リスク社会化する超大国とどう向き合うか

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「壁と卵」の現代中国論―リスク社会化する超大国とどう向き合うか

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409230459
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C1036

内容説明

「中国」はひとつにまとまった、堅く大きなシステムではない。私たちは、それをどこまで分かっているだろうか。本書では、経済を中心に社会、歴史を横断し、多元的に変動する現代中国をリアルに、そして鮮やかに分析。気鋭の経済学者が、専門知のみならず幅広い知見と清新な視点を活かして論じる、左右のイデオロギー対立を超える、創見に満ちた現代中国(経済)論の誕生。

目次

自己実現的な制度と私たちの生活
グローバルな正義と低賃金労働
赤い国のプレカリアート
中国とEUはどこが違うのか?―不動産バブルの政治経済学
米中の衝突は避けられないのか?―中国の台頭と人民元問題
歴史に学ぶ中国経済の論理
分裂する「民主」と「ビジネス」
これからの「人権」の話をしよう
日本人の中国観を問いなおす―戦前・戦後・現在
“中国人”の境界―民族問題を考える
村上春樹から現代中国を考える

著者等紹介

梶谷懐[カジタニカイ]
1970年、大阪府生。神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了。神戸学院大学准教授を経て、神戸大学大学院経済学研究科准教授。専門は現代中国経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seer78

9
村上読者でなくとも、中国の動向に興味ない人でも、楽しめる。語られているのが、中国にのみ関わることではなく、日本問題であり、アメリカ含めグローバル化進む現代社会共通の問題だからだ。中国の通貨政策への強硬論(クルーグマン!)を分析する箇所など経済学プロパーならではの論述があるかと思えば、日本の対中国認識を戦前から遡って三分類する辺は歴史−社会学的な観点もある。個人的に、新自由主義(D・ハーヴェイによる定義)としての中国経済を論じた章は啓発的。最終章での、中国の少数民族問題の、日本側に固有の捉え難さも胸に残る。2016/02/20

白義

9
経済と政治、国家と社会の分裂など、重層的に自律したシステム=壁が聳え立つ中国を精緻に解説しながら、そこで生きる個人=卵が強固なシステムを変容していく可能性を展望する、誠実な論集。「中国野菜危険」という思い込みが実際に危険な中国野菜をシステムの帰結として産み出したりする、見えにくい中国問題のジレンマを偏らずシャープに抉っていてもとがブログとは思えない丁寧さ。チベット問題や金融危機まで、基本的な視座や姿勢が気持ちのいい快著だった2012/12/23

chiro

3
村上春樹の有名なスピーチから着想を得て書かれた中国論。中国といく国はその権威主義的な側面から「壁」(システム)としての国家が我々には理解できない部分が多くそれが故に遠ざけたり、或いは対米従属の根拠にしたりしている。しかし、ここに記されている内容によればもちろん相容れない部分は多々あるものの全く異端として遠ざけるものではないことも理解できる。米国が世界に対してのスタンスを自国第一主義的な内向きな姿勢に変えてきつつある中で中国とどう対峙していくかは大きな課題だと感じる。2023/03/05

3
新鮮な切り口の本。なかなか理解しがたい所に触れることができた。2019/07/09

マンデリン

2
これ一冊で中国のことがわかる!といった類の本ではないです。むしろそうした欲求の裏にしばしばある、中国は私たちとは異質であるという発想自体が本書で問題とされます。10年前の著作であり扱う話題も時局に沿ったものが多いですが、本書に古さは感じられません。現代に生きる私たちが中国と向き合う上で容易に答えの出そうのない本質的な問いを浮かび上がらせてくれるからです。読み応えがありますが、各章は独立していてどこからでも読めます。2021/11/14

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