出版社内容情報
カルチュラル・スタディーズによるサッカー研究。人々の具体的な経験の中で節合される美学と政治学を読み解く。
内容説明
本書は、ファン文化やチームのパフォーマンスといったサッカーの諸実践・経験を通じて「私たち」の感覚が練り上げられるプロセスに着目し、その中で両義性を孕みながら節合される美学と政治学とをスリリングに読み解いていく。
目次
サッカーの詩学と政治学
第1部 サッカーと文化的アイデンティティの節合(「このアタッキングプレーだ!」―セルティックのファンダムにみるサッカー美学とディアスポラ的想像力の節合;浦和レッズサポーター変容する実践とその楽しみ―ローカリズムとナショナリズムを超えて)
第2部 サッカーと脱植民地化(ユニオンジャックの下の黒―アイデンティティの見世物、W杯、そしてなぜサッカーを真剣に考える必要があるのか;インドサッカーの問題と展望;アフリカとヨーロッパはサッカーの対等者なのか?)
第3部 サッカーとメディア表象(W杯と日本の自画像、そして韓国という他者;迂回路をたどる―サッカー文化における“女性化された”ファンの位置と実践)
サッカーの詩学と政治学に向けて
著者等紹介
有元健[アリモトタケシ]
北九州市生まれ。ロンドン大学ゴールドスミス校社会学部博士課程在学中。カルチュラル・スタディーズ、身体文化論
小笠原博毅[オガサワラヒロキ]
ロンドン大学ゴールドスミス校社会学部博士課程修了。社会学博士。神戸大学国際文化学部助教授。社会学、カルチュラル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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azure
tuck7155
マッキー
Ryo Nishimura