資本と言語―ニューエコノミーのサイクルと危機

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資本と言語―ニューエコノミーのサイクルと危機

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  • サイズ A5判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409030776
  • NDC分類 338.01
  • Cコード C3010

内容説明

金融経済とポストフォーディズムの労働、現代世界において支配的となった価値生産の新たな形態を言語行為論から析出する、革新的な経済社会理論。

目次

第1章 ポストフォーディズムからニューエコノミーへ(歴史的起源;世論の至上権;言語分析の道筋;ポストフォーディズムの顕著な特徴;労働時間についての批判的考察;貨幣の言語的次元について;ニューエコノミーとアテンションエコノミー)
第2章 新しい景気循環(危機のクロニクル;中核=周辺モデルについて;メンデルによる景気循環)
第3章 剰余価値の回帰(経済循環と剰余価値の貨幣化;循環形態の合理性;退蔵とマルチチュード;退蔵とパニック;“一般的知性”のスクラップ化)
第4章 戦争と景気循環

著者等紹介

マラッツィ,クリスティアン[マラッツィ,クリスティアン][Marazzi,Christian]
1951年、スイス生まれ。イタリア・パドヴァ大学政治学科卒。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス留学、ロンドン市立大学にて経済学博士号取得。現在、スイス・イタリア語圏専門大学校(SUPSI)社会経済研究所教授。アントニオ・ネグリ、パオロ・ヴィルノ、フランコ・ベラルディ(ビフォ)らとともに、イタリアのポストフォーディズム運動における中核的な理論家のひとり

柱本元彦[ハシラモトモトヒコ]
1961年生まれ。京都大学大学院博士後期課程修了。ナポリ東洋大学講師などを経て、現在は大学非常勤講師、翻訳家

水嶋一憲[ミズシマカズノリ]
1960年生まれ、京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、大阪産業大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roughfractus02

1
「認知資本主義」は9.11後、新自由主義のグローバル化によって労働概念を肉体や労働時間の枠から乖離させ、web内でのコミュニケーション能力があるだけで生を捕捉するビッグデータ社会の政治にさらに転回すると著者はいう。言語はすでに資本だが、この言語とは、話された言語だけでなくまだ話す以前の能力(クリックする指)すら「退蔵」する。著者が「言語論的転回」を強調する点に関しては、知の潜勢力を貨幣の可能性から区別し、潜在性からの構成し直そうとする同じイタリアのマウリツィオ・ラッツァラートの「知政治」批判にも見出せる。2017/02/15

machalatte

0
ごめんなさい。難しくてよく理解できなかったです。できれば読みなおしたい。2012/11/04

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