内容説明
E・H・カーから、ヴァンダナ・シヴァまで。変容し続ける国際関係の現実を批判的に乗り越え、オルタナティブを目指すための30冊。
目次
第1部 「現実」をめぐって
第2部 法・規範と自由
第3部 資本と配分的正義
第4部 主権と権力
第5部 ヘゲモニーと複数性
第6部 「周辺」からの声と政治
著者等紹介
土佐弘之[トサヒロユキ]
1959年、東京都生。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。現在、神戸大学大学院国際協力研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルゴス
5
国際政治の理論だけでなく、政治学の本流からは見逃されるような著作を含めて、30ほどの理論を提示する。執筆者がみな異なるために、かなりばらつきはあるものの、どれも現代世界を考えるには不可欠な視点を提供している。理論的な導入の書物としては弱いが、「ブックガイド」としては十分に機能していて、お勧めである。2018/02/05
エルガリアン
1
取り上げる30冊がこれまでのIRにおける一般的な範囲を大きく逸脱していて画期的、なのはいいけど…。いったいどんな読者を意識しているのか、解説はどれもかなり難解に感じた。入門的位置付けのシリーズのはずなのに、相当な量の予備知識を要求される。個人的には触れたことのない論者が多く紹介されていて勉強になったけど、理解できたかと言われると…。また、特にリアリズムの紹介において、解説がかなり偏っていると感じた。カー、モーゲンソー、ウォルツなどはこれ読む前に一般的な解説に触れておかないと妙な誤解をしてしまいそう。2016/08/02
nobby
1
現在の国際関係(グローバル社会)理論の現状を概観し、リアリズムからアース・デモクラシーまで多様な論者を縦横無尽に扱いつつ、コンパクトに収納している。多くの学生は、この書から国際関係学における諸理論の間の連関だけでなく、自身の関心領域を同定することができるように思える。しかし、かなりコンパクトであるため、ある程度の基礎知識がなければ理解に苦しむ部分もあることは確か。2011/08/08
wanted-wombat
0
今後の参考に。2013/01/10