内容説明
新婚早々で、突然姿を消した家形圭介。妻の鮎子がその謎を探るために夫の持ち物を点検すると、数年前に起きたレイプ殺人事件のスクラップ記事と見知らぬ女の写真が出てくる。その女も新婚間もなく失踪していたことが判明。彼女も同じようにスクラップ記事を隠し持っていた。いったいふたりに何があったのか。その謎はやがて連続殺人事件へとつながっていく。新宿署・牛尾刑事が複雑に絡んだ過去と現在を巡る事件の真相に鋭く迫る。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。10年にわたるホテル勤務を経て69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞をそれぞれ受賞。その後も『人間の証明』や棟居刑事シリーズなどで人気を博す。社会派推理小説の第一人者だが、最近は歴史小説にも活動の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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