内容説明
千葉で若い漁師が惨殺され、岐阜では環境保護団体のメンバーが野鳥密猟者に刺された。暴力団艮組の代貸・乾吾郎による凶行である。艮組は暴対法に先んじて代紋を降ろし、株式会社の体裁を整えてはいたが…大がかりな密猟・密輸の裏には、さらに深いたくらみが。元マル暴刑事・佐伯涼のヤクザ狩りの死闘が始まる…。好評シリーズ第3弾。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生れ。上智大学在学中の78年、問題小説新人賞を受賞してデビュー。また、有段者でもある空手の描写力を生かした武道小説、ハードボイルド、伝奇小説など様々な分野も手がけている。06年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年、『果断』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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calaf
22
自分の出来ることを出来る範囲でやる。簡単なようで難しい...そして、佐伯はどんどんと殺人鬼に近づいていく? (^_^;;;2014/12/28
そのぼん
19
今まで読んだ今野敏の作品のイメージとは違って、バイオレンス色が強い気がしました。自分的には刑事もののほうが好きなんだなと感じました。2012/09/01
りょうけん
12
<有> なんとこの『潜入捜査(3)』は初出時の原題が,それまで(2巻まで)の『聖王獣拳伝』から『覇拳聖獣鬼』に変わっている(らしいw)。 初出の1993年当時は ”怪淫伝奇小説”が多いに流行っていて,そういう題名が売れていたとは云え,話が続いている同じ物語の題名を変えるとは一体どういう料簡なんだろう。そのくせ,その変更内容はいたって幼稚なもので同じ5つの漢字を並び替えただけの様に見える。 よく見ると少しだけ違うが,それにしても笑える。まあ(たぶん)この本題名で上梓したのは事実なのだろう。 2021/10/14
rakim
10
ある意味で現実離れしている部分があるからこそ、残忍なヤクザも都合のよすぎる展開も、ドラマのように楽しめるのですが・・・登場する女性がみんな「男性の理想像」っぽいのには、多少諦めも(笑)。警察小説というより、バイオレンス小説。 2011/10/17
無添
6
漁師が殺され、環境保護団体メンバーが刺された。背後に密輸密漁を企む暴力団の影が。2019/01/10