内容説明
犬吠埼の沖合で若い女性の溺死体が発見された。黒潮の流れから、事件発生は御蔵島と八丈島の中間当たりの水域と考えられた。そのころ八丈島で、八丈富士に向かった一組の若い男女が戻らないという連絡があり、島を上げての捜索の結果、女性だけが旧噴火口で絞殺されて見つかった。被害者の二人は同じフェリーに乗り合わせていたらしい。別々の場所で起きた二つの事件に、果たして関係はあるのか?正体不明の男の行方は?事件を追う刑事たちの執念の捜査は、やがてひとりの容疑者をあぶり出す。だがその矢先第三の事件が。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。10年にわたるホテル勤務を経て69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞をそれぞれ受賞。その後も『人間の証明』や棟居刑事シリーズなどで人気を博す。社会派推理小説の第一人者だが、最近は歴史小説にも活動の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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