実業之日本社文庫<br> 偽金―フェイクマネー

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実業之日本社文庫
偽金―フェイクマネー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 444p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784408552637
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

一攫千金を狙うリストラ男、スクープを追う女子アナ、大金を操る近代ヤクザ。電子マネーの裏で事件が起きる。極上エンタメ小説

内容説明

会社の思惑で依願退職を余儀なくされた男は、オンラインゲームの電子マネーに目をつけ、一攫千金を狙う。キャスターを目指すフリーの女子アナは、企業ポイントを取材、特ダネを探す。“偽金フェイクマネー”を追いかけるふたりの陰で、現代ヤクザが暗躍。巨額マネーをめぐる、拉致・脅迫から国際紛争まで事件は広がり、怒涛の結末へ―。渾身の極上エンタメ小説!

著者等紹介

相場英雄[アイバヒデオ]
1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社に勤務。経済部記者を務める。2005年、『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞受賞。『震える牛』が読者から大きく支持され、ベストセラーに。『血の轍』は第26回山本周五郎賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utinopoti27

130
元銀行員の椎名は、裏の資金を保有する資産家を顧客に、ネットゲームのポイントを利用した海外送金システムを思いつく。だが、利権を嗅ぎつけた経済ヤクザの介入で、事態は思わぬ方向に。窮地に陥った彼の選択とは・・。相場氏といえば、綿密な取材をもとにした経済・社会派小説を得意としているが、本作は、まだ仮想通貨が出現していない時代に発表された作品というのだから驚きだ。プロットも十分練り込まれている。ただ、あまりに盛沢山のテーマを絡めたせいで、肝心の本筋がぼやけてしまったのはもったいない。ストーリー性重視の弊害かと。2021/01/25

のり

71
現社会で多く利用される電子マネー。もはや生活必需品である。色々な業種からポイント還元される仮想通貨。法の抜け目を利用し、新事業を立ち上げようとする椎名。仮想通貨の実態を明らかにしようと取材する倫子。さらに謎の人物の五味が絡んでの巨額な金の行方は…法改正後も、巧妙な手口でのやり取りは後を絶たないのか?現金のサイクルが減るのはあたり前の時代である。2017/09/18

すこにゃん

49
2008年作品だそうです。うちも航空会社のプリペイドカードで日常の買い物をしてポイント貯めて飛行機代にしますが、ポイント交換サイトの存在は知りませんでした。ゲームで生計を立てている人がいることは知っていましたがマネーロンダリングに利用できる可能性があるとは驚きです。お金のあり方もネット上に広がりの時代とともにこれからも変容し続けるのでしょうね。とても面白かったけれど最後は綺麗に終わりすぎてない?2016/05/25

mr.lupin

43
相場英雄さんの著書二冊目読了。とても読みやすい作品ではあったが、電子マネーとかポイント換金とか、何となく知っていそうで実は全然わかってなく、ふーん、そうなんだと言う思いで読み進めていった。それと話は決して複雑ではないが、それでも一発逆転を狙った話なのか、ヤクザの利権の話なのか、はたまたキャスターのスクープを狙った話なのか、今一つどこに焦点を置いているのか良く分からなかった。相場さんの他の作品に期待しよう。⭐⭐★★★2022/07/24

Yunemo

42
電子マネー、ポイント、もう一般的になってしまったがために、何気なく使っていることに、改めて恐怖の実感。今現在、法整備はどうなってるんでしょう。便利さと表裏一体にあるリスクを、自身は感じてませんでした。確かに悪さをして稼いでいる輩は増え続けているのでしょう。知らないところで、いつ被害者となってもおかしくない時代に生きてるんだ。それにしても、ヤクザの位置づけ、国際テロ、解決しない殺人、報道の在り方等々、拡大し過ぎてますね。今回、08年に「偽装通貨」を読了していたことに気付く。何も残っていないことに愕然として。2016/02/13

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