内容説明
80歳でエベレスト登頂を目指す、永遠の冒険家・三浦雄一郎。三浦家の挑戦スピリットは、いかにして生まれ、育まれ、受け継がれたのか。幻の名著『大滑降への50年』(三浦敬三、1970年)、『冒険家』(三浦雄一郎、2008年)など、3人の貴重な原稿に、エベレスト出発直前書き下ろしを加え再編集した、文庫オリジナル。三浦家3代の冒険魂を凝縮。
目次
プロローグ 受け継がれるもの
第1章 夢の頂上へ(三浦雄一郎)
第2章 わが子、雄一郎とともに(三浦敬三)
第3章 父の背中を追いかけて(三浦豪太)
第4章 探求一筋(三浦敬三)
終章 冒険前夜(三浦雄一郎;三浦豪太)
著者等紹介
三浦雄一郎[ミウラユウイチロウ]
1932年10月12日生まれ。富士山直滑降、エベレスト大滑降など、数々の偉業を成し遂げた冒険家。70歳、75歳でエベレスト登頂に成功。2009年、スキーの事故で骨盤・大腿骨付け根を骨折するも復活。80歳でエベレスト登頂を目指す
三浦敬三[ミウラケイゾウ]
1904年2月15日生まれ。三浦雄一郎の父。日本スキー界の草分けで、青森県八甲田の開拓者としても知られる。2006年1月5日、永眠。享年101
三浦豪太[ミウラゴウタ]
1969年8月10日生まれ。三浦雄一郎の次男。モーグルスキー選手として五輪に二度出場。アンチエイジングの研究を行う医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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坂田 哲朗
2
三浦敬三さんの始まりの地、青森で読了。冒険家族の特別なお話しでもあるけれど、身をもってアンチエイジングの検証実験をされているチームのお話しとしても読むことができます。 若い頃に夏の西穂高岳や赤岳に登る経験をしたけれど、もうずっと前の話です。DNAを真似ることはできませんが、日頃のスクワットや階段昇降は心がけることができそうです。 オリンピックの面白いスキー解説でも知られる三浦豪太さんはつい先日、6月末に北米大陸最高峰デナリ山(マッキンレー・6,190m)の登頂に成功されたようですね。おめでとうございます。2017/07/12
廣瀬隆夫
2
三浦雄一郎氏の80歳でエベレスト登頂に合わせて出版したもので、雄一郎氏の父上の敬三氏、息子の豪太氏の文章を再編集したものがほとんどであったが、百一歳まで長生きされた敬三氏の文章は味があって良かった。三浦家のDNAは、飽くなきチャレンジ精神。雄一郎氏は、エベレスト登頂の次の目標に向かって歩み始めているようだ。三浦家の生き方は、大いに見習いたい。2013/06/05
夏しい子
1
高齢でエベレストに登った三浦雄一郎さんと、そのお父さん、息子さんのエッセイが一緒になった本。 この家族の冒険心にワクワクします。 特に私は息子の豪太さんが大好き。 元オリンピック選手で、この前の冬のオリンピックではユニークな解説もしていてその時からのファンだった。 この本では、三浦雄一郎さんの凄さはもちろん お父さんや息子さんの体験したこと、感じてきたことなども分かって スキーや山に興味が出てきます。 三人の本は色々出ているけれど まず最初のとっかかりで、三浦さん一家の事を知ろうと思うには良い本です。2015/03/09
fumikaze
1
山やスキーをやったことのない私はそれについての箇所はとばし読みしてしまった。機会があったら三浦敬三の著書を読んでみたい。2013/11/12
なおこっか
1
三浦家が尋常ならざる家ってことはよくわかった。敬三さんファンとしては、「探求一筋」に、じぃん。里緒ちゃんに受け継がれた滑りや、日々の積み重ねで一歩一歩辿り着く生きざまは、敬三さんならでは。突飛な発想ではなく、着々と自己で歩んで辿り着いた高みが、格好良すぎる。2013/07/22