内容説明
東京第一銀行事務部調査役についた相馬健。事務処理に問題を抱える支店に独り「臨店指導」する彼に、念願の部下がつけられるという。しかし、そこにやってきたのは、“狂咲”こと花咲舞。かつての相馬の部下で、上司を上司とも思わないスーパー“問題”女子行員だった―さまざまなトラブルを解決に導き、腐った銀行を内側から叩きなおす迷コンビの活躍を描く、痛快オフィスミステリー!
著者等紹介
池井戸潤[イケイドジュン]
作家。1963年岐阜県生まれ。慶応義塾大学卒。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞、『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、『下町ロケット』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yuna Ioki☆
63
667-276-37 つまらなくはないけど、池井戸潤氏の銀行内部の作品はもうお腹いっぱいです。。。下町ロケットや空飛ぶタイヤみたいな作品をもっと書いて欲しい。2014/08/31
るぅく
35
短編小説集です。ドラマになったのですが、ドラマは見ていないままでした。こうやってエンターテイメントとして銀行ものを読めるなら、それは楽しいものです。あとがきでも書かれていましたが、余計なことを考えず、狂咲の行動と結末を楽しみました。いやー、すっきり、楽しかった。 2014/10/11
こうちゃ
35
今月から放送のドラマ[花咲舞が黙ってない]の原作本。池井戸作品唯一のヒロイン”狂咲”こと花咲舞と、ちょっとヘタレな上司・相馬健の迷コンビが銀行内の事件やトラブルを解決に導き、腐った銀行を内側から叩きなおす活躍を描く痛快オフィスミステリー。上司であろうが、取引先の社長であろうが、臆すことなく発言し、切れると口だけではなく時には手も出しちゃう舞だけど、人情もあって読んでいて気持ちいい。8話全部面白いけど、特に[三番窓口][荒磯の子][不祥事]がお気に入り。2014/04/21
さぜん
32
なぜか未読だった一冊。ドラマであらすじは知っていたからサクッと読了。池井戸さんのあとがきに「エンターテイメントの答えは一つじゃない。重いものばかりがエライわけではなく、軽く楽しく読めるのも、諧謔趣味で突き進むのもすべてが有りなのだ。」現実にはあり得ない正義を盾に啖呵を切る舞の姿に共感するのだ。皆が思っていても言えないことを代弁してくれる爽快感が池井戸作品の魅力なのだ。ドラマも面白かったし、続編を期待。2014/12/29
ほのぼの
27
舞の奮闘ぶりにすかっとします。池井戸潤さんは、元行員だけあり銀行話が多いですが、本当のところの銀行ってどんなんなんでしょうか。勧善懲悪だから人気あるのかな?さくっと読めておもしろかった。2014/07/14