内容説明
欠点や弱点、悪い癖を自分から引きはがせずに、あがく女たちの悲喜こもごも。ユーモラスでシニカルな「平節」炸裂の短編集!名手の傑作コメディ7編!
著者等紹介
平安寿子[タイラアスコ]
1953年広島県生まれ。フリーライターを経て、99年「素晴らしい一日」でオール讀物新人賞を受賞。2001年同作を含む『素晴らしい一日』で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
86
いるいる、こんな人たち。女って面倒な事も多いけれど、私は女の方が生き方の選択肢が多いから、得だと思ってます。女として生まれて良かったと50年以上生きて感じる。20代から始まって50代の女性の色んな悩み、巨乳、婚活、仕事、友達、洋服のセンス。私は未だにフリフリやリボンは好きで道子ほどお嬢様服では無いにしろ、その気持ちが凄く分かる。好きな服を身につけた時の高揚感、女性ならではのお洒落を楽しむのは、男性とは比べ物にならないと思うので、不潔で無い限り他人がどんな服を着ようが批判するのはね。どの話もすっきりします。2016/10/09
mike
76
ヘビーな読書の気分転換に読友さん紹介の笑える本を選択。巨乳過ぎる体型がコンプレックスで、男性の視線が常に気になる女。フリフリの可愛い服をいい歳をしてまで着続ける女。美しすぎるのに自己肯定感の低い友を表舞台に引っ張り出そうと頑張るブスの女。7つの短編はいい具合にスパイスが聞いてプッと笑えてサクッと読める。私は「カワイイ・イズ・グレート」が1番好き。!平さん初読みだが、気に入ったよ🎶2023/02/12
いつでも母さん
59
『レッツゴー、ばあさん!』を読んだあとなので、今ひとつだったなぁ。短編7作品。それなりに『いるな~』『私もそんなところあるかも・・』なんて思うものの、これはタイトルに偽りありかと!だって、ごめんなさいなんてだ~れも思っちゃい無いよね(笑)この作品の前に、清々しいほどの作品に心が洗われたからかなぁ・・なんだかなぁ~と思いつつサクサクと読了。2015/03/12
しょこら★
53
こんなわたし、いるいる。結婚とか、コンプレックスとか、素直になれなかったり… フリフリぶりぶりの道子は他人事とは思えない。可愛い服を着ると、確かにテンションあがる。幸せで、それだけでがんばれる。ただ、後ろ指だけは差されたくないけども。弱いわたし。(笑)分かっていても、ほんと三つ子の魂百までだからなかなか直せない。みんな、こんなわたしを持て余しながら生きてる。2015/02/09
アクビちゃん
52
【図書館】腹黒女、巨乳コンプレックス、気が回らないイガイガ女、結婚したい女、暗い美女と美女好きのブス、ロリータファッションのおばさん、明朗快活だけど謝れない人。さて、あなたはどんなタイプですか? 私は、気分で言う事が違う面倒な女かな(^_^;) 平安寿子さんの話しは、身近に居そうな人の心模様を楽しく前向きに書かれているので好きです♡ 「わたしは、自分のこれからの人生に恋をする」「先は長いぞ、頑張ろう」と其々の主人公たちが、こんなわたしでごめんなさい〜と思いながらも、前へ向かって歩き始めます。2019/01/20