完黙

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完黙

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408535616
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

所轄は本庁の犬にあらず!捜一から飛ばされた元エリートの屈辱、新米女刑事への洗礼、万年ハコ番巡査部長のあきらめ…。警察組織の底辺で、奔走する刑事たちの苦闘の日々。

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年、鹿児島県生まれ。週刊誌記者、ノンフィクションライターを経て、2000年に『サイレント・ボーダー』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ma-bo

58
題名を見て捜査の取り調べか、裁判絡みの長編と思っていたが、題名が表題になった話しを含む5話からなる短編集。(+_+)。不遇をかこったり、エリートコースから外れた刑事達が主人公。話しごとの繋がりはなく、短編ゆえ深みはないが、サクサクと読みやすい作品でした。2021/05/12

RIN

22
永瀬さんモノにしては軽めの短編集。挫折を経験し鬱屈を抱えた警察官がそれぞれ主人公。挫折しても警官を辞めないのだから根っからの刑事の面々なのだろう。彼らがちょっとしたきっかけで再生のきっかけを見つけそうな読後感の良い短編集。著者らしくはないけれどたまにはいいかな。永瀬さんの真骨頂はしつこ過ぎるほど書き込んだシリアス系。偶々最近読んだ永瀬さんモノが割りと軽め続きだったので、次はガッツリものを読みたい。2012/09/30

きあら

20
警察物の5話の短編集。主人公は下手を打って所轄に左遷された刑事達。どの話も出だしはやさぐれ感漂うが、誰もが正義感を持っているので徐々にやさぐれ感は晴れて行き、最後は前向きに終る。短編集なのでどの話も深くはないですが、エッジが効いた小話と読み易さでサクサク読める。2019/11/15

Nobu A

11
久々の永瀬隼介(図書館)本。著者の短編集は初めてかも。知らずに手に取り、最初は少々落胆。でも、読み進める内に「待てよ」と評価が鰻上り。収録5話全てエリートコースを外れた冴えない刑事及び元刑事が主人公。ひょんなことから事件に巻き込まれ、どう対応していくかその経緯を緻密に描写。刑事物の物語構築や心理描写は相変わらずさすが。それぞれ卒なく上手に纏まりどれも面白かったが、一番現実性がない「昔の男」に何故か感情移入してしまった。短編集だと必ずと言って良い程1、2本は駄作が混じっているが、それがないのが一番の良さ。2020/08/01

drago @GW車中泊旅行計画中。

10
初永瀬作品。横山秀夫の警察短編を、より軽く仕上げた感じ。帯のとおり、本庁から外された所轄刑事の主人公モノが多く、現状に不満を持ち、破滅に向かいそうでハラハラさせるが、将来に向かって希望が持てる終わり方でグッド。 ただ「昔の男」という短編だけは、新米女性刑事の話なのだが、元カレの弟かつ高校の同級生で自分に想いを寄せていた男が犯罪者になり、ガサ入れの前日にその女性刑事が情報を漏らしてしまうという話で、苦労して刑事になったばかりの女が、いくら何でもそんな愚行はしないだろうと首を捻ってしまった。★★★☆☆2012/11/13

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