Re‐born―はじまりの一歩

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408535258
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

内容説明

迷い、揺れ、苦しみながら選びとった、これがわたしの生きる道―。時代を鮮やかに切り取りつづける7人の作家が描く、新たな出会いと出発の物語。オール書き下ろし&オリジナルの珠玉アンソロジー。

著者等紹介

伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971年千葉県生まれ。95年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した

瀬尾まいこ[セオマイコ]
1974年大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒業。2001年「卵の緒」で第7回坊ちゃん文学大賞を受賞。翌年2作を収録した『卵の緒』でデビュー。05年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞を受賞

豊島ミホ[トシマミホ]
1982年秋田県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2002年『青空チェリー』で「女による女のための『R‐18』文学賞」読者賞を受賞してデビュー。ほろ苦い青春の日々をリアルに描く

中島京子[ナカジマキョウコ]
1964年東京生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。2003年『FUTON』でデビュー。日常の出来事をユーモアと知性を交えた筆致で描き、女性読者の深い共感を得ている

平山瑞穂[ヒラヤマミズホ]
1968年東京都生まれ。2004年に『ラス・マンチャス通信』で第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー

福田栄一[フクダエイイチ]
1977年愛媛県生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)法学部卒業。2003年、「絶体絶命日常冒険小説」と銘打たれた快作『A HAPPY LUCKY MAN』でデビュー。ミステリーから青春文学、文芸作品と幅広く手がける確かな筆力と、ストーリー・テリングの才能が注目される俊英である

宮下奈都[ミヤシタナツ]
1967年福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年「静かな雨」で文學界新人賞佳作に入選。07年、書き下ろし長編『スコーレNo.4』で単行本デビュー。日常の描写を繊細かつ丹念に重ねることで立ち上がる瑞々しさと人物の真摯さが魅力の、いま最も注目される新鋭である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yanae

79
「再生」をテーマにした短編集。伊坂幸太郎,瀬尾まいこ,豊島ミホ,中島京子,平山瑞穂,福田栄一,宮下奈都というかなり豪華な顔ぶれ。福田さん、平山さんは初読み。その二人の話が印象的。「あの日の二十メートル」「会ったことのない女」。瀬尾さんは戸村飯店を読んでたので知っているお話でした。伊坂さんは「残り全部バケーション」。これって本になったもの? どのお話も楽しめました。中島さんの「鼻」のお話は、そうくるか!とびっくり。うまいですね(笑)宮下さんはなんともさわやかなお話。1作目を飾るに相応しいと思いました。2013/08/28

irodori

76
迷いながらも新たな一歩を踏み出していく、7つのアンソロジーです。どれも素敵な作品ばかりで、全てに共通して言えるのは福田さんの作品にもあった『始めるのに遅すぎることはない』だと思いました。いつだって自分が決めた時がスタート地点なんですね。元気をもらえる1冊です。2014/03/15

れいぽ

74
今いるところから、ちょっと踏み出してみよう。少し違う自分になれるから。。。読みやすく、時にクスクス、時にしんみりのアンソロジー。7人の作家が開けた窓から見える景色は心地よい。宮下さん、中島さん、福田さんがよかったなぁ。2011/03/16

ひめか*

65
短編集。題名にピンときたのと瀬尾さんが入っていたので読んだ。特に好きなのは『あの日〜』と『〜金色』病気を抱えているのに、一生懸命直向きに水泳を練習する佐山の姿に胸を打たれた。何事も始めるのに遅すぎることはない。その信念に克彦自身も、そして私も勇気づけられた。ナナミがいなかったらだめだった。辛いこともいろんなことを二人で乗り越えてきた。そんな友達は一生物。伊坂さんのは先が気になる。瀬尾さんは戸村飯店の原型作品で読めて良かった。中島さんのは変な話wちょっと苦手。平山さんのは皆がハッピーエンドなのが良かった。2014/10/28

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

63
**ネタバレ**一番印象に残ったのは平山瑞穂、著『会ったことがない女』と福田栄一、著『あの日の二十メートル』ともに人生の終盤を迎えた男性の物語。それなりに満足な人生だったが、たった1つだけ悔いが残る。人生を全うする為の後悔のやり直しの"reborn"。主人公の再生を描きながら、まるで合わせ鏡のように死を描いている。なにより、死は決して無駄なものでなく、次の一歩を力強く踏み出す姿を鮮やかに勇ましく描いている。尊い"はじまりの一歩"の瞬間に立ち会う事を許された・・・そう思える感動を味わえる。そんな良書でした。2012/04/07

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