内容説明
呪いの藁人形、捨てられた赤ん坊、骨折した靴磨き、逃げたインコ、殴られたゲーセン景品売り、消えた骨壷。絡み合う謎を解きほぐすその探偵は、絶望の淵にいる子を決して見捨てない。「ブルーライト・ヨコハマ」「アカシアの雨」「プレイバックＰＡＲＴ３」「骨まで愛して」。懐かしい歌謡曲の響きになぞらえた四つの物語。弱く哀しい人間への優しい眼差しが注がれた連作ミステリーの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
44
久々の花ちゃんシリーズ。面白かった！いや、ほろっとさせられました。山内といる花ちゃんは嫌いです。卑屈になるし。藁人形の少年の成長した姿も、洋介のことを気にする元木も、カンちゃんの面倒をみるミヤさんもみんな素敵です。麻生龍太郎も出てきて、これからどうなるのか楽しみ！しかし、なぜ文庫が出ないのだろう。。。2014/05/14
momi
43
表の顔は保育園の園長で、裏の顔は私立探偵のハナちゃんシリーズ第四弾！ハードボイルド小説って言うより、今までより大人しい感じになっちゃった…。今回の依頼は…膝の上に落ちてきた呪いの藁人形の持ち主探し、保育園のビルの隙間に捨てられた赤ん坊、オカメインコ探しに消えた骨壷他…。ヤクザが出てこなくて今回は秘書さんの出番が多かったですね〜人情ものに路線変更？って思っていたら最後の話でやっぱり登場してくれちゃいました。やっぱりこうでなくちゃ物足りない！！でも…元木の最後はちょっと唖然としちゃった…。とにかく次読もっと！2013/08/07
ちゃさち
32
花咲慎一郎シリーズを読み続けてるけれど、これも面白かったです、鳥を愛する女性、捨て子色々な事件が起きますが一生懸命主人公が頑張る姿はとても良かったと思います。学校にも行けず、16歳になってしまった、体は男の子心が女の洋の姿はとても悲しくなりました、これから洋がどうなっていくのかが気になります、最後に麻生が出てきました。それが良かったです。2019/03/22
さよちゃん
28
再読。あー、やっと麻生さんが登場です。でも、ハナちゃんの麻生さんに対する印象が「どこからどう見ても、冴えない中年男」っていうのが納得いきません。緑子は「姿がいい」と言ってくれてたし、静香ちゃんなんか一目惚れするくらいのルックスではあるんですよ麻生さんは！、と強く言いたい。今回のエピソード、とくに最後はなんだか辛かったです。練のことは大好きだけど、ハナちゃんには、あんまり練にかかわって欲しくない、と思ってしまいました。これ以上、ハナちゃんが黒い社会に馴染みませんように。2019/03/13
☆エンジェルよじ☆
26
花咲慎一郎、園長＆探偵＆練のおもちゃ、と器用に３つの顔を持つお人よしのいい男。環さんもなんやかんや言ってちょっかい出してるし。理沙さんに奈美先生、えっちゃんも今日も元気にハナちゃんを心配してます。練さんハナちゃんをお気に入りなのは解るけど今回以上の仕事の依頼はご遠慮してよ。最後に登場したあの方がどう絡んでくるのかな。ハナちゃんシリーズがドロドロになりませんように。2011/02/27
