任侠学園

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408535104
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

日村誠司が代貸を務める阿岐本組は総勢六人というちっぽけ極まりない所帯だが、堅気に迷惑をかけず、任侠と人情を重んじる正統派ヤクザである。組長の阿岐本雄蔵は、兄弟分の組長から、経営難に陥った私立高校の再建を引き受けることになった。文化的な事業に首を突っ込みたがるオヤジの悪癖を嘆きながらも、日村たちは学校へ乗り込む。そこで彼らが接したのは、割れたまま放置された窓ガラス、平気で煙草を吸う生徒、無気力な教師たちであった。百戦錬磨のヤクザをあぜんとさせるほど荒廃した学園を、日村たちは立て直すことができるのか―。

著者等紹介

今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年、問題小説新人賞を受賞してデビュー。『東京ベイエリア分署』シリーズ、『ST警視庁科学特捜班』シリーズなどが好評。また有段者でもある空手の描写力を生かした武道小説、ハードボイルド、伝奇小説など様々な分野も手がけている。06年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ままこ

103
シリーズ2作目。仁義に厚き阿岐本組が経営が傾いてる学校の理事に就任。荒れた学校、やる気のない教師、モンスターペアレント、今時の高校生に振り回されながらも学校再建に奮闘する。忍耐強く地道な努力をしていくうちに徐々に問題も改善されていくが…。噂で勝手に殺されたり活かされたりしてるシーンは笑えた。サクッと読める痛快な清々しい作品。2作目から読んでしまったので1作目『任侠書房』も読んでみたい。映画化されるようだが阿岐本役の西田敏行さん、日村役の西島秀俊さんはイメージぴったり。2019/07/26

したっぱ店員

80
任侠シリーズ第2弾。前作の出版社より問題の根が深いのか、保護者の件とかまだ志半ばな感もあるが、土を柔らかくして土台を作るとこまでで引くのが組のやり方なんだよね。このシリーズを読むと、一番すぐれた組織はヤ〇ザの世界のように思えてくる。きちっとしてるなあ。虎の威を借る狐たちをばっさばっさ斬っていくとこはホントに痛快で小気味いいし、今回も楽しかった。次も読まなきゃ。2016/03/18

そのぼん

64
ヤクザたちがとある切っ掛けで学校経営に関わることになったことから始まるストーリーでした。なかなか任侠に生きる主人公がいい味を醸し出していました。机の上での勉強だけでなく、礼儀や真っ当な生き方を教えている雰囲気がよかったです。読んでいて爽快な気分になりました。2013/01/10

めだか

61
身勝手で無責任な大人達によって荒廃した私立井の頭学院は、善悪の区別も教えられていない高校生達が通う学校。経営破綻の学校を立て直すためにヤクザが乗り込んでくる。理事長は組長、理事は代貸という学園に揉め事は絶えない。「ごくせん」「ドラゴン桜」の延長上の小説で、なかなか面白い。2009/12/31

ミーコ

58
『マル暴甘糟』の、甘糟刑事が出て来るのなら・・・と読んでみた。甘糟さんはチョイ出でしたが、面白く読めました。最初は どうかなぁ?て感じでしたが流石今野さん 引き込まれました! ヤクザが荒れ果てた高校を立て直すって~ とあり得ない設定でしたが、やる気の全く無かった高校生達が 変わって行く姿が面白く 日村誠司代貸の出るシリーズを読んでみたくなりました。2015/06/01

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