感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はんげつ
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『ノッキンオン・ロックドドア』が不可能と不可解をそれぞれ得意とするW探偵モノなら、本書は情と理という二つの方向からの推理をそれぞれ得手とする次郎長と五郎の活躍が楽しい一冊となっている。後半に行くほどミステリとしては物足りなくなってはくるが、盲点をつく着眼点からの犯人特定が鮮やかな「川岸の女」や「通り雨の死」、ダイイングメッセージを扱いながら論理性と反転の妙が光る「横文字破り」など、時代本格の佳作揃いである。2017/06/23
二分五厘
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1987.8.6
