Joy novels
モップの精と二匹のアルマジロ

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  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408505305
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

ぼく(大介)の妻は、清掃作業員として働くキリコだ。ある日キリコは見知らぬ女性から「夫の浮気を調べてほしい」と頼まれる。ところが思いがけない事故が発生して―。地味な妻と目が覚めるほど美形の夫、どこか不釣り合いな夫婦に秘められた謎に、キリコ&大介の名コンビが迫る本格ミステリー。

著者等紹介

近藤史恵[コンドウフミエ]
1969年大阪生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒。1993年に鮎川哲也賞を受賞してデビュー。2008年『サクリファイス』で大藪春彦賞並びに本屋大賞第二位も受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

152
女清掃員探偵キリコその4。シリーズ初の長編。夫婦の絆って話。その1以来?となるがっつり大介との捜査はいいんだけどこのシリーズは短編集の方が好みかな?。2017/10/02

あつひめ

126
キリコちゃんのシリーズ、読破。初の長編でどうなるのかと思ったけど、大介も久々にたくさん登場して、夫婦の会話も多かったから一安心しました。キリコちゃんの掃除をしながらの爽快な推理とは違ってきて、少し残念だけど。読者の(私の身勝手)気持ちからすると、掃除を通しての推理、キラキラピカピカと結び付くのが今まで読んだことのないミステリーになるんだけどな。人は、誰しも触れずに埃を被せて見えないことにしたいことってたくさんあるんだよね。2013/07/08

文庫フリーク@灯れ松明の火

126
なるほどヤマアラシでは無くアルマジロですか。やっとタイトルの意味が解りました。依頼人の地味な妻と美形な夫。不可思議な夫妻がもたらす謎は想像の斜め上行く結末でした。A○○○ャルなんて有るのですね。うーん、ちょっともやもや残る長編でした。仮面夫妻?との対比でキリコと大介の夫婦密度は良い感じ。相変わらず大介はキリコにベタ惚れですね。次は楽しいキリコ&大介の活躍読めること期待しております。2011/06/24

しろいるか

105
キリコシリーズ第4弾。前作からだいぶ間が空いたが、話自体も5年が経過した設定に。相変わらず楽しげにオフィスの清掃の仕事をするキリコにひとりの女性が夫の浮気調査を依頼したことから、この夫婦のいざこざに大介共々巻き込まれていく。5年経ってキリコ&大介夫婦も落ちついたというか、新婚のラブラブ感は薄まった様子。特に語り手が大介だからかキリコの気持ちがあっさりみえるwともあれアルマジロさん達が幸せに暮らしていけるといいなと思う。それにしても近藤作品ってポップなようで重たい話が多い。2011/10/13

R

99
ふわっとしているけども、重ための推理を披露して、でもでも、なんだかんだと綺麗に収束する、ステキな物語でありました。SFとまでは言わないまでも、記憶がなくなるというキーワードから、様々な人間関係というべきか、何かしら思うところが破綻していくというのが、まざまざと観られて面白い。いくつかの仕方のない問題を抱えつつ、それが問題を大きくするという事象を味わうのだけども、世の中そういうものというべきか、愛とは何かを考えさせられて、推理がどうしたというよりも、人間生活かどうかというところに落ち着くのがステキ。2018/10/03

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