内容説明
嫁の実家の料亭の副社長として、飾り物のような日々を送る坂石浩季。ある日、助けを求めて彼の眼前に現れたのは19歳のコールガール・さやだった。年齢の差や立場の違いを超え、ふたりは気持ちを通い合わせる。あまりの思いの強さゆえに、坂石はストイックにプラトニックな関係のままでいるが、若い恋人は愛犬を残して失踪した。浩季は社会的地位も家庭も顧みず、さやの行方を探し求めるが…。長編社会派進理&ロマン。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。10年にわたるホテル勤務を経て、69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞をそれぞれ受賞。社会派推理の第一人者だが、近年は歴史・時代小説などにも活躍の幅を広げている。03年には第7回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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