内容説明
不倫の末に、男と密会したホテルで死体となって発見された妻。分裂寸前の家族がその死を弔おうと、男に謝罪のひと言を求めて奔走する。だが、追われた男は悪意をもって現れて…。表題作をはじめ、社会の病蝕にメスを入れ、人間の無明へと光をあてる意欲作など、四編の本格社会派ミステリー。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。9年余にわたるホテル勤務を経て69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞をそれぞれ受賞。その後も『人間の証明』や棟居刑事シリーズなどで人気を博す。社会派推理の第一人者だが、近年は歴史小説などにも活躍の幅を広げている。2003年には第7回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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