Joy novels<br> 深追い

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Joy novels
深追い

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408504476
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

地方都市の警察署を舞台に、組織に生きる人間の葛藤を描く感動の七編。

著者等紹介

横山秀夫[ヨコヤマヒデオ]
1957年東京生まれ。大学卒業後、新聞記者として12年勤める。退社後、フリーライターに。91年「ルパンの消息」で第9回サントリーミステリー大賞佳作、98年「陰の季節」で第5回松本清張賞、2000年「動機」で第53回日本推理作家協会賞短編部門賞をそれぞれ受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めぐ

28
三ツ鐘署の警官(一作品だけは一般職員)を主人公にして書かれた短編集で、作品ごとに主人公が変わります。警官ものなので、事件をスパッと気持ち良く解決する小説を期待していたのですが、全く違う内容でした。派手な事件が起きない、主人公が泥くさい、主人公が悩み考えこんでいる。大捕物の警官ものよりも、ずっと人間くさいのです。家庭を守りたかったり、出世したかったり、昔の恋を引きずっていたりします。読んでいる私も、一緒に寂しいような温かいような気持ちになってしまう本でした。なかなか良かったです。2015/06/07

eeko

19
7話の短編集。警察官の日常をテーマにしている。どの話も本来の性質というか人柄というかそんな面がにじみ出ていて素朴な感じがした。その中でも『深追い』と『仕返し』がよかった(*^^*)2015/09/30

くまんちゅ

16
警察官として職務を全うする気持ちと、人として持っている欲や打算との葛藤が描かれているお話が多い印象。地方都市の警察署の閉塞感なども感じられるような作品で、一人の人間としての警察官らの感情が伝わってきます。2023/05/15

ひつじ

15
同じ地域で起こった七編の短編集。どの物語からもその市郊外の街並みが目に浮かび、人々の生活が生き生きと伝わってくる。それぞれの物語にはおそらく続きがあるのだろう。課題を残したまま、終わっている。マンション、電車、家々、車などの灯りが付いた窓をみるたび、いつも思う。灯りの数だけの人がいて、人の数だけ物語があるんだと。なんだか、そんなことを思い出させ、物語の続きをあれこれ妄想してしまう。そんな、7つの優しい物語。2014/02/18

ひろき@巨人の肩

14
Febeにて。三ツ鐘署を舞台にした短編小説。横山さんの警察官の人間描写力はさすが。どれも非常にリアル。「深追い」と「仕返し」の何とも言えない切なさが良かった。そのほか「引き継ぎ」「又聞き」「訳あり」「締め出し」「人ごと」。2016/12/05

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