内容説明
古代の史実にロマンの香が漂う頃から、朝鮮半島を舞台に繰り広げられる三国の戦いや、新羅・高麗などの変遷、27代の長きにわたる朝鮮王朝歴代王の業績などをふまえたうえで、次々とつくられている韓国時代劇。その魅力を、ドラマの時代背景を調べつつ、なによりも登場人物の生き方がわかる言葉、名セリフを、軸に読み解いていくのが、本書の試みである。韓国歴史読みもののパイオニアである康煕奉氏のプロデュースによる、ファン待望の作品鑑賞の手引きとなる、新しい形の読みものシリーズ。
目次
第1章 主人公の前向きな生き方が共感を呼ぶ(「ファン・ジニ」―身分違いの恋と舞踊の芸に揺れる名妓の半生を華麗に描く;「トンイ」―迷える王・粛宗を癒す元気娘の宮中活躍記 ほか)
第2章 古代の史実にロマンの香り漂う(「朱蒙〔チュモン〕」―高句麗を建国した初代王の成長を追った骨太な物語;「太王四神記」―古代の神話と戦いを壮大なスケールで見せる大作! ほか)
第3章 人生の機微に触れる通好みドラマ(「王と私」―宦官の目から見た朝鮮王朝の激動の歴史;「ホジュン 宮廷医官への道」―希代の名医が苦難の末に大成する姿を追う ほか)
第4章 何度でも見たい!心に残る史劇の傑作(「王女の男」―朝鮮王朝版のロミオとジュリエット;「宮廷女官チャングムの誓い」―料理と医術で手腕を発揮する宮中随一の才媛物語 ほか)
著者等紹介
康煕奉[カンヒボン]
1954年東京生まれ。両親が韓国・済州島出身の在日韓国人二世。東洋大学工学部建築学科および日本大学文理学部史学科卒業。韓国の歴史・文化・社会問題を描いた著作が多い。現在は韓流エンタメ総合誌「愛してるっ!!韓国ドラマ」(隔月刊)の編集長を務めている
西牟田希[ニシムタノゾミ]
神奈川県相模原市出身。中央大学文学部在学中は助詞と助動詞の感情表現を研究。現在も言語学の中で特に日本語と韓国語の会話分析の構造比較に取り組んでいる。同時に、韓国文化に造詣が深く、パンソリやカヤグムを研究対象にしている。また、膨大な作品数の韓国ドラマを視聴しており、文筆家として韓国ドラマの評論に定評がある。韓流雑誌にも数多くのドラマ分析を寄稿して好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
ごへいもち
ももすけ
nayuta2012
綵(あや)