内容説明
ちひろさんの絵とともに、幼き日の体験を通して戦争と母の心を語ります。
目次
まえがき―母の声が聞こえる
生家は、本所深川の和竿職人「竿忠」
「いい日に生まれた子」
兄妹四人の末娘としての幸せな日常
「お国のため」の愛国少女
こうちゃんのこと、おじいちゃんのこと
灯火管制と防空壕
学童疎開が決まって
母の涙
「いつも笑顔でいてね」〔ほか〕
著者等紹介
海老名香葉子[エビナカヨコ]
1933年、東京生まれ。1945年の東京大空襲で兄ひとりを除く一家6人を失う。孤児として各地を転々とした後、18歳で落語家・林家三平と結婚。1980年三平師匠と死別後はテレビのコメンテーター、エッセイストとして活躍、全国で講演活動を続けながら一門を守っている。また毎年3月9日におこなっている「時忘れじの集い」は年々規模を広げている
いわさきちひろ[イワサキチヒロ]
1918~74年。画家。福井県武生市生まれ。子どもを生涯のテーマとして描き、現存する作品は9500点を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雨巫女。@新潮部
11
《私-図書館》香葉子さんが語るお母さんや家族の話は、辛い。前向きに生きる姿に感動。金馬師匠のところにいくまでの話でした。2022/01/11
Miyoko Miura
1
著者の言葉、 東京大空襲を偉い人が見てくれたら、 沖縄戦、広島長崎への原爆は無く無残な死は防げただろう… リアルな戦争を感じた。2017/08/09
花陽(かよう)読書会
0
「いつも笑顔で」は、著者の母親が口にしていた人生訓、処世術。三遊亭金馬に養子として迎えられ、後に林家三平の妻となった人物が著者。落語家の血族という「大家族」の伝統を見事に守っている。2022/10/11