内容説明
新自由主義に終止符を。現代の日本政治を見る確かな目と方法を磨くための入門書。
目次
政治における「政治家」の役割と限界―鳩山由紀夫論の試み(政治家論・その1)
菅直人と菅政権の間(政治家論・その2)
みんなの党はなぜ伸びた?―保守新党論
小沢一郎はなぜマスコミから叩かれたか?(菅vs.小沢対決論・その1)
代表選で勝った菅直人はどんな政治をやるつもりか(菅vs.小沢対決論・その2)
現代日本のマスコミ論―マスコミの「常識」はなぜ形成されたか
小沢一郎は何をめざしているのか―小沢一郎論
保守二大政党制―そのねらいと矛盾
保守二大政党と大連立の衝動
衆・参両院議員定数削減は何をねらうか〔ほか〕
著者等紹介
渡辺治[ワタナベオサム]
1947年、東京生まれ。現在、一橋大学名誉教授、九条の会事務局、日本民主法律家協会理事長。東京大学法学部卒業、東京大学社会科学研究所助教授、一橋大学教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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無識者
11
民主党政権のときの政治について解説した本。今改めて見返すと、自民党政治からの脱却する上で成立した民主党政権だが、そもそもネオリベ集団である民主党はその後押しと性質とで矛盾を抱えて登場した。だけれどもその矛盾のなかで言えるのは、現在野党共闘が実現したように民主党はその都度の国民の声の影響を強く受け、運動の勢力次第で動かせるということだろう。2017/04/17
オランジーナ@
2
民主党政権研究本。 民主党結構ネオリベ寄りだったのね。知らなかった 2020/07/25
keepfine
1
企業主義、開発主義から新自由主義へという基本的な構図は従来通り。新自由主義というテクニカルタームを多用していて眩暈がしてくる。2016/02/29
みのさん
1
資本蓄積の構造的特徴の関連で政治過程分析を行ってきた渡辺治氏が政治家個人の果たした役割に着目して現代政治分析を行った。取り上げられたのは、鳩山、菅、野田、小沢、橋下。服部之聡『明治の政治家たち』やマルクスフランス三部作を目指したという。が、そう言ってるのに人物史に徹しきれないところに、渡辺氏が確立した方法のオリジナリティとすごさがあり、服部は超えたんじゃないのと言いたくなったりする。2013/06/23