目次
南米の南端パタゴニアの氷河から
環境が破壊された、ボルネオの熱帯雨林から
北欧アイスランド、大地が生まれる島から
赤道直下、南米沖の南大西洋上の捕鯨船から
東欧ルーマニア、ドナウ河支流の河原から
流浪の民の故郷、パキスタンの砂漠地帯から
日露戦争の舞台、流順で考えた
米国西部深奥の大平原から
南太平洋の巨石文明の島、イースター島から
ユーラシア大陸の西端、ロカ岬から
植民地状態から自立へ、パナマ運河から
騒乱の北アフリカ、日の没するカサブランカから
北米の西端ベーリング海峡の島から
恐竜と文明が破壊した、中米ユカタン半島から
北欧のフィヨルド、バイキングの故郷から
「太陽の汗、月の涙」、南米アンデスから
著者等紹介
伊藤千尋[イトウチヒロ]
1949年、山口県生まれ。71年にキューバでサトウキビ刈り国際ボランティアに参加。73年、東京大学法学部を卒業、東大「ジプシー」調査探検隊長として東欧を調査する。74年、朝日新聞社に入社。東京本社外報部などを経て、84~87年サンパウロ支局長。88年『AERA』創刊編集部員を務めた後、91~93年バルセロナ支局長。2001~04年ロサンゼルス支局長。現在、朝日新聞「be」編集部員。「コスタリカ平和の会」共同代表も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hakodadi
2
「反米大陸」の余勢をかっておなじ伊藤千尋の著作に挑戦。世界中を飛び回った著者がいくつかの地の果てで思索にふける。南米パタゴニアのオゾン層の破壊には先進国の環境汚染が、ボルネオの熱帯広葉樹の枯渇にも日本の影が。そしてユカタン半島のカンクンでの「WTO会議から始まった米国主導の「自由貿易」協定で壊滅したメキシコのコーン栽培の悪夢は日本にも及びつつある。軽い旅行記のつもりで読み始めたが、読後はずっしり重くなる。2013/09/17
イボンヌ
1
読み進めるとタイトルの意味がわかりました。ボルネオの森林の話は胸が痛む。2016/05/07
海
1
朝日新聞の記者が社のカラーをそのままに書いたと思えば大納得の一冊。('A`)唯一好きな箇所はサウダージという言葉の意味はポルトガル人と日本人しか理解できない、というところだけ。2012/12/10
kauai9696
0
辺境というタイトルに惹かれて一気に読んでしまった。どの辺境も刺激的でとても迫力があった。できれば行ってこの目で確かめてみたいくらいだ。しかしどんな過酷で厳しい環境下でも人間の生きる力はすばらしい。一見 豊かそうな日本に住んでいて真の幸福、豊かさって 何だろう?と考えさせられた 2015/10/12
shm
0
書名の通り、なかなかお目にかかれない辺境ばかり。パタゴニア、アイスランドは面白かった。1本あたりがもう少し長い方がよかったのと、筆者の所属新聞社からかムリな教条めいた記述が少々鼻についた。2012/06/03