内容説明
なぜ、いま「原発の輸出」なのか?どうして、再稼働を急ぐのか?踏みにじられる「ノーモア・フクシマ」の願い。原発を推進する勢力のからくりとは…。
目次
1 ACジャパンと電力業界との知られざる関係
2 原発利益共同体―産業界を総結集した原発推進体制の完成
3 原発推進の最初から形成された「原子力村のペンタゴン」
4 電力業界と原発産業の政治的代弁者―「ペンタゴン」政界編
5 「規制機関」の看板で原発政策を暴走させてきた官界
6 「学問」や「科学」の名を騙って原発を推進してきた原子力学界
7 「原発マネー」に翻弄され、「安全神話」を振りまいてきたマスメディア
8 原子力村のペンタゴンの癒着が生み出す腐敗ともたれ合いの関係
9 原発災害の除染と賠償は、原発利益共同体の責任
著者等紹介
小松公生[コマツキミオ]
1956年生まれ。日本共産党政策委員会政治・外交委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ophiuchi
2
表紙にある共産党の字が小さかったので、それを意識せずに読んでいた。電力会社が理事を7人も送り込んでいるという、ACジャパンの実態は初めて知ったが、政官財学マスコミの話は想像の範囲内だった。川上弘美が今の日本をつくった一人であることを自覚しているのに対し、国会に議席を持つ共産党が自らは免責されると思い込んでいるナイーブさに改めてがっかりした。2012/05/23
yo yoshimata
1
良書。『原発のコスト』とともに、原発問題を考える際に欠かせない一冊だと思いました。やらせや安全神話、事故原因不明のままの再稼働、「トイレなきマンション」など、原発推進の論理は、かなり強引かつ不思議なことが多いわけですが、その根本に原発利益共同体の存在をすえると、いろんなことが見えてきます。2012/01/31
Miki Shimizu
0
わかりやすく具体的な日付、名前や金額をあげて書かれています。ACとかのことは知らなかったなー。独占企業で宣伝は必要ないにもかかわらず、大量の広告費をかけて、それが私たちの電気料金にふくまれるとか、ほんまやめてほしい。自由化して自然エネルギーで作った電気が買えるように早くなったらいいなー。2014/02/21