内容説明
お父さんがつけてくれた名前の意味は「笑顔」。戦争から復興しつつあるアフガニスタンで、山の学校に通うマジャミンは4年生。家事を手伝いながら、羊や牛の面倒もみます。そんなマジャミンの夢は―。「人びとが助け合って生きる」ことへの共感と、未来への希望を見つけ出せる写真集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
23
長倉洋海さんは、教育支援を目的とした、アフガニスタン 山の学校支援の会を設立されています。長倉さんご自身が取材で出会ったアフガニスタン・ポーランデ地区の子どもたち、当初はマジャミンではなく、お兄ちゃんのアミンを撮り、次にお姉ちゃんのナフィサ、マジャミンのすぐ上のお兄ちゃんサミールでした。文化の違いでお母さんのナジラは、家族や親類以外顔を出さないので、家族写真は撮れないそうです。当時小学校にあがったばかりのマジャミン、この本では4年生になっています。今はどんな大人の女性になっているのでしょう?2020/09/10
ヒラP@ehon.gohon
20
長倉洋海さんのトークイベントに参加して、とても興味を持った一冊です。 アフガニスタン山の学校支援の会で、長倉さんが目指しているものが何か、この絵本から伝わってきます。 戦争で多くの親を失い、貧しさに離村する人が多い中で、辺境に生きる子どもたちは、生き生きと日々を送っています。 その生活を、その学びを維持するためには、何かしなくてはいけない。 長倉さんの思いは、長期に渡って撮り続けてきた、この山村の子どもたちの瞳の向こうにあるような気がしました。 素晴らしい写真絵本です。2019/02/14
杏子
14
4年生に読み聞かせ。ちょうど4年生の子どもたちが出てくるんだった。世界には、家の仕事をしたりして学校になかなか行けない子どももいるんだよ、と。今、人権週間なので、これも読んでみた。写真なので、すんなり入るかも?2019/12/10
ののまる
13
アフガニスタンについてイベント企画中なので、改めてたくさん勉強します!第一弾は写真から。2018/02/14
サウスムーン
10
アフガニスタンの山の学校に通うマジャミンの生活を綴った写真絵本。物理的には豊かではなくても、お互いを思いやり、勤勉に学び働き、人として豊かな生活を送る。冒頭に、昔にソ連との戦いがあったことが触れられているだけで、戦争の話は出てこない。2016/06/22