内容説明
知っていますか、何が起きているか。戦場を撮り続けてきた写真家の思い。
目次
01 ベトナム
02 ラオス
03 カンボジア
04 ボスニア・ヘルツェゴビナ
05 ソマリア
06 アフガニスタン
07 沖縄・アメリカ軍基地
08 日本の戦争、その後
09 基地を奪い返したフィリピン
10 命どぅ宝
著者等紹介
石川文洋[イシカワブンヨウ]
1938年沖縄県那覇市首里に生まれる。5歳で本土へ移り、その後は主に千葉県船橋市に居住。1964年毎日映画社を経て、香港のファーカス・スタジオに勤務。1965年1月~1968年12月フリーカメラマンとして南ベトナムの首都サイゴン(当時)に滞在。1969年~1984年朝日新聞社カメラマン。1984年~フリーカメラマン。受賞:日本写真協会年度賞(1973年)、日本雑誌写真記者協会賞(1982年・1983年)、日本ジャーナリスト会議特別賞(1990年)、市川市民文化賞‐スウェーデン賞(1997年)、ベトナム政府より文化通信事業功労賞(2005年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
89
カメラマンの著者が戦地で撮った数々の写真とともに戦争のむごたらしさや悲しさ、人の愚かさや被害になった子どもたちのことが伝えられていた。ベトナム、カンボジア、ボスニアやアフガニスタン、沖縄他いったい何のために戦争を行うのか一番簡単なことが一番難しく思えた。先の戦争でさんざん痛い目にあった日本がまたぞろ憲法を変えよう変えようとする波に乗ろうとしている。暖かくて座り心地のよい椅子でにやにや笑いながら政治をしている場所でこんな写真集を読んでみたらどうだろう。戦争は人を変えるという言葉が印象に残った。図書館本2018/02/22
けんとまん1007
33
この本を見て、戦争を正当化できる人がいるのだろうか?人間というものの愚かしさ・怖さが痛いくらい伝わってくる。特に心に残るのは、子どもたちの眼差しだ。この眼差しの前には、何も言えることはない。まさに、写真のもつ力だ。2018/03/19
tu-bo@散歩カメラ修行中
27
真実を伝えること が 仕事。 戦争の悲惨さが、胸に迫ってきた。すっごい写真集です。2014/09/23
とよぽん
25
世界地図を開いて、その国を確かめつつ読んだ。目をそむけたくなる写真がたくさん。一般市民の生活の場が戦場になり、無差別に爆撃される。小国の内紛に大国の武器が使われ、殺し合う。そして子供や女性、高齢者などの弱者が真っ先に辛い目に遭う。地雷や不発弾で命を落としたり、手足を失ったり・・・。カメラマン石川文洋さんの平和を願う切なる思いが、写真と短い説明文に込められた貴重な写真集だった。2019/04/17
わむう
21
寄贈本でいただきました。残酷すぎてリアリティがない写真すらありました。2020/07/18