出版社内容情報
世界でも類を見ない被害を出した東京大空襲と、北海道、東北の空襲をビジュアルに解説。日本の戦争がもたらした悲劇がわかります。
内容説明
この本では、なぜ日本が空襲にさらされ、東京大空襲や広島・長崎への原爆投下がもたらされたのかを説明するとともに、北海道から東北地方にかけての空襲の実態を記録にもとづき紹介します。
目次
太平洋戦争の開戦
首都東京への空襲
全国に拡大した空襲
各地への空襲
世界の空襲 人類最初の無差別爆撃―ゲルニカ(1937年4月26日)
解説 初めての首都・東京市の空襲被害
空襲を伝える資料館紹介
著者等紹介
安斎育郎[アンザイイクロウ]
1940年東京都生まれ。東京大学工学部原子力工学科卒業。工学博士。現在、立命館大学名誉教授、立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長。また日本平和博物館ネットワーク諮問委員、原水爆禁止世界大会・議長団、日本科学者会議・代表幹事、原爆忌全国俳句大会・実行委員長、南京国際平和研究所・名誉所長。ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がらくたどん
36
1945年に日本に対する空襲部隊の司令官に就任して広範な爆撃戦果を挙げたカーチス・ルメイ将軍が後年(1964年の佐藤栄作首相時)日本政府から勲章を授与された件についての記載確認。1ページ近い分量のコラムでルメイ将軍の指揮理論(日本の民家はすべて軍需工場だった)と日本側の公式授与理由(日本の航空自衛隊育成への寄与・貢献)が記載されている。戦略爆撃と無差別爆撃の違い、当時の戦時国際法の概略、ドゥーリトル空襲以降の日本国内の情報操作等、児童用資料集としてはかなり頑張った内容。全5巻で全国に及んだ空爆記録を記す。2022/04/03
さと
2
〜10万人が殺された日を読んで〜『永遠のゼロ』以外初めての戦争関連の本。永遠のゼロを読んだ時、なぜ日本は大軍事国家であるアメリカに対し、真珠湾攻撃を行ったのがわからなかったが、理解できた。東京大空襲では一夜にして10万にも死者が出たそうだ。これは人類史上でも稀な出来事が日本の地上で起きていたことにはビックリした。九州は大変なことになってるけど、こうして平和な時代に生まれたことを改めて感謝することができた。2016/05/13
みなみ
1
ドゥーリトル空襲が掲載されていたり、戦争の流れが描写されているのが質が高いと思う。2017/06/21