だまし博士のだまされない知恵

安斎 育郎【著】

新日本出版社（2007/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 197p／高さ 19cm
• 商品コード 9784406050845
• NDC分類 147
• Cコード C0040

内容説明

占いやスピリチュアル・霊能相談はなぜ人気？振り込め詐欺にあわないためには？心霊手術などのトリックを暴いてテレビでも活躍する「だまし博士」＝著者が、さまざまなだましを縦横に解明。

目次

１　「エセ科学」の系譜（マイナスイオンは体にいい？―「エセ宗教」と「エセ科学」宣伝にも、エセ科学の系譜がある；電波で騒いだ白装束集団を覚えていますか？―その正体から見えてくる「エセ科学」の系譜；血液型による人間の見立て―その差別的・反人権的な歴史）
２　霊能・占いの系譜（江原啓之流スピリチュアル・カウンセリング―不幸を霊のせいにしていたのでは、本質的解決はできない；迷信の観念―その源流、定義と分類；もし霊があったら―霊は「物質系」、その考察と「霊に対する礼儀」）
３　詐欺の系譜（後を絶たない振り込め詐欺―思い込み誘導技術の進化；切らずにガンを治す？―「心霊手術」に命を預ける危険；だまされないための八ヵ条―日常から心掛けるのがカギ）
４　楽しみとしてのだましの系譜（だましを解明し、だましを楽しむ―人はだまされやすい）

著者等紹介

安斎育郎［アンザイイクロウ］
１９４０年、東京生まれ。東京大学工学部原子力工学科卒業、工学博士。専門は放射線防護学、平和学。東京大学医学部助手、中央大学兼任講師、東京医科大学客員助教授などをつとめ、１９８６年立命館大学経済学部教授、１９８８年同大国際関係学部教授に。２００６年３月定年退官後も特命教授として、立命館大学国際平和ミュージアム館長（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Humbaba]

わかりやすい結果があれば、ついそれを信じてしまいたくなる。しかし、それは何かの目的のために作られた結果である可能性もある。実験、あるいは調査により得られたデータとしても、そもそもその手法が正しいかどうかは別問題である。人をだますために意図的に正確でない実験データを作っている可能性も十分にある。

2013/08/18

[酒井 朋子]

「生徒に人を疑いすぎる。」といわれる。それぐらい、根拠を常に意識して生きている気がする。自分は騙されないが、騙される人は目の前で騙される。騙される人は根拠をあまり重要視しない人が多い気がする。根本的に物事の捉え方を変えないと、タイミングが変わっても、騙されるのは同じ人である。だまされないためには、つねに辻褄があっているか考えるくせは必要。また、情報をあつめる努力は怠ってはならないというともいえる。そこには、だまされ予防だけではなく自分にとって必要な情報もあるからだ。

2014/09/01

[ユミリ]

実家にあったのを借りて読了。ちょっと古い本ですが、今でも通じちゃうあたり、昔も今もあんまり変化はないのかもしれません。人はこうして騙される。騙されやすい人とは？ということが、実例を交えて書かれています。これを読んで知識をつけることは出来ましたが、知識があるからと驕るとつけ込まれそうなので気をつけます（笑）

2014/05/17

[新橋九段]

昔は血液型占いや幽霊は無糖滑稽だし信じる人の気がしれなかったが、最近は少しわかるような気もしてきたなぁ。内容については、血液型占いや迷信の来歴がまとめてあり、この手の分野の学習のとっかかりにいい。ただ、既に著者の本を何冊が読んでいる人にとっては目新しい内容はあまりない。

2014/01/20