著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県に生まれる。青山学院大学文学部卒業。日本児童文学者協会会員。「季節風」同人。『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞受賞
長谷川知子[ハセガワトモコ]
北海道生まれ。武蔵野美術短期大学卒業。日本児童出版美術家連盟所属。『ひつじぐものむこうに』(文研出版)でサンケイ児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なると
23
娘の夏休みの読書感想文候補。本人、適当に借りた本だけど面白いと。読書感想文の書き方的な本には、この本を選んだ理由を書いたり…とあるが、偶然選んだ本が思いかけず心に響いた的な書き出しもありと言っておく/内容は4年生の思春期に差し掛かる微妙な時期のお友達関係や親との関係のお話と捉えた。死んだ飼い猫の代わりに新しい猫を買い、前の猫は忘れなさいという母。ぬいぐるみじゃないのだからと怒る女の子。もうそんなごまかしは通用しないお年頃/野良猫って人間があげた餌は食べず、自分の採った生肉、雀とかハムスターとか食べるのか2017/07/29
ヒラP@ehon.gohon
20
1ぴきのノラネコを通して、築かれていく真由子と小原さんの友情の純粋さを微笑ましく思いました。 子どもらしいって、小学校時代の特権ですね。 一方で、ノラネコツキノワの野性描写にはうなりました。近くの公園で、日頃はのんびりとしているような猫が、大石に身を隠して、近づいた鳩に飛びかかった俊敏さを目にして、日頃は餌をくれる人に対して、猫を被っているのだと痛感したことを思い出しました。 ノラネコにはノラネコなりの生きていく厳しさがあるのです。2021/05/21
亮さん
8
野良犬のプライド、矜持。 黒い猫ツキノワ。 猫を大切にする良いとこの無口な女の子、明るい元気な庶民な女の子2人。うん、前も見たけどあさのあつこ先生は、猫大好きなのね。猫愛が強いというか。俺も猫道という作品をいつか書くぞ。2016/08/11
雨巫女
5
ツキノワという名は、いい名前だと思いました。2010/08/26
読書国の仮住まい
4
香取真由子はその黒い猫にツキノワと呼んだ。 首の下の白い形がツキノワグマのように見えたからだ。 四月一日、引っ越した新しい家の庭で見かけて追いかける。 追いついた先の空地でクラスメイトの小原さんと出会う。 彼女はクロスケと呼んだが、提案したツキノワを気に入ったよう。 ツキノワは人間からあまり食べ物をもらわず、自分で確保している。 真由子も子供のスズメを捕まえているのを目撃する。 ある日金石くんのハムスターが食べられたことで、クラスメイトがワナにかけて処刑すると言い出す。 プリクラ、一緒に撮ってくれるかな?2022/03/11