内容説明
葉っぱを巻いて卵のゆりかごをつくる虫を知っていますか。初夏、平安時代の「落とし文」そっくりに巻かれた葉っぱが落ちているクリ林に、葉を巻く虫、オトシブミを追います。そこには昆虫写真の第一人者もびっくりの秘密が…。体長わずか1cmの小さな虫が秘める自然の奥深さ。
著者等紹介
海野和男[ウンノカズオ]
1947年東京都生まれ。東京農工大で昆虫行動学を学ぶ。自然科学写真協会副会長、日本昆虫協会理事、日本写真家協会などの会員。『昆虫の擬態』(平凡社)で1994年日本写真協会年度賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
62
オトシブミが作った葉っぱの筒は”揺藍”と呼ばれる。そこに卵を産んで生まれた子供がそれを食べて成長するという。他の昆虫でもそうだが小さな虫といえど様々な生態には驚かされる。人間が体の数倍もある葉っぱ(あるかは知らない)を切って丸めて接着までしてゆりかごを作ることなどできるだろうか。何も使わずにだ。昆虫写真家の著者が写真とビデオで観察した記録。図書館本。2016/04/20
まげりん
11
脱帽としか言えません。接着剤も使わず、折って丸めて止める。昆虫の知恵ってすごい。自然ってすごい物だと改めて思った。2016/02/22
07yossy15
0
葉っぱをまく虫/実は知られていないオトシブミ/葉の巻き方/手順/所要時間/謎だらけ/けど、やっぱり昆虫って不思議だょなぁーー2022/12/23