内容説明
マルクスが「科学的社会主義の入門書」と推奨したエンゲルスの名著。空想的な社会主義思想の歴史をたどりつつ、空想を科学に変えた二つの偉大な発見の意義を内容豊かに解説。資本主義社会の根本矛盾から必然的に生じる社会主義の未来を、人類史の壮大な視野から展望する。訳文、訳注ともに充実、懇切な解説を付した古典選書版。
目次
フランス語版への序文(マルクス)
ドイツ語第一版序文(エンゲルス)
ドイツ語第四版序文(エンゲルス)
空想から科学への社会主義の発展
英語版への特別の序文(エンゲルス)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
4
1999年2月15日発行(2011年6月20日、第11刷)。「解説」によると、1880年にまず、マルクスの娘婿ラファルグによるフランス語版が発行され、83年に『空想から科学への社会主義の発展』の表題でドイツ語の原語で出版、1992年に英語版が出版された。日本では、1906年、堺利彦の翻訳で初めて出版された。出版から140年になる科学的社会主義の「古典」。学生時代に読んだ「国民文庫」以来、40年ぶり? 「富」と同時に「貧困」を生み出す社会の矛盾。エンゲルスの時代から100年以上を経て、改めて古典に学びたい。2020/06/14
荒野の狼
2
1975年に新日本文庫として刊行された石田精一訳を使用し、「古典選書」版としての刊行にさいして、訳語、訳注の一部改訂し1999年に発行されたもの。当時の労働者にも理解できるように書かれたものだが、段落の区切りが長く、一文も長いので読みやすくはない(マルクスの文章に比較するとはるかに明快ではあるが)。本書には「唯物論」「空想的社会主義」「不可知論」などの言葉は、何の説明もなしに出てくる。巻末に4ページの人名索引が、人名の簡単な解説とともに付されているが、ここに簡単な用語解説も入門書としては欲しいところ。2017/08/03
Sym
2
面白かった! 時間をあけて今度は自力で挑戦したいところ2018/03/30
honyomitai46
2
1回目。わからないなりに読み切る。繰り返し読まないとな〜2018/01/24
ドリアン・グレイ
2
マルクスが言う科学的社会主義の入門書。あらかじめ関連書籍を読んで噛み砕いた解説を読んでおいたおかげでなんとか理解することができた。2015/07/20