内容説明
温泉旅館をいとなむおばあさんと、まご娘の一子がおりなす心あたたまる物語2編。「土曜日のほたる」は、団体旅のキャンセルがあった初夏の土曜日、いわくありげな女性客をはげまそうとする一子の姿を描く。「雪美ちゃん」は、先生にひいきされていると、いたずらされる友だちをおもう一子のけなげさをつづる。
目次
土曜日のほたる
雪美ちゃん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こまっちゃん
2
温泉宿「ほたる館」の娘、一子。元気いっぱい。旅館の子ならではの苦労もなんのその。楽しい児童書です。2015/09/29
ばんぶー
0
一応児童文学ですし、平易ですので、自分が子どものころに読んでいても好きになったと思います。でも歳とってから読むと、自分の経験などが重なったりして、胸につまるような気がする事がたくさんあります。いちおう80年代あたりが舞台でしょうか。なんとなく映画の「寅さん」的な、どこにでもあったありふれた風景のはずなのに、なつかしくて今はもう見つからない情景も感じられます。今の私たちって、ここからずいぶんおかしな日本に流されてきてないか、とも思います。2022/01/16