内容説明
「五族協和」の楽土か?「傀儡国家」か?国家のグランドデザインを通して明らかにする、満州国の実像。
目次
第1章 満州国樹立
第2章 岸信介の登場
第3章 「日本の生命線」満州国
第4章 巨大組織“満鉄”
第5章 謎に包まれた特務機関
第6章 新文化創造空間としての満州国―満州のルネッサンス化
エピローグ
著者等紹介
太田尚樹[オオタナオキ]
1941年、東京都生まれ。作家、東海大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鯖
20
「日本は孤立したら生きていけないよ」との岸信介の回想から始まる満州史。大杉栄等を虐殺後、大陸に渡った満州映画理事長の甘粕正彦や森繁久彌の回想に阿片も絡め、王道楽土としての満州を割と理想化して記した本。リベラルな満州建国大学には中国人韓国人等五族の他、白系ロシア人も学んでおり、彼等が育ち満州を治めるようになれば色々変わっていたはず…とのことだけどそうかなあ…。日本人は米、ロシア人はパン、他はコーリャンが配られたとのことで食い物の恨みは末代まで祟るから無理だと思う。2019/07/28
sibasiba
11
知れば知る程関東軍碌でも無い亡国の導き手だな。石原莞爾はどうしようもない。岸信介の怪物性、甘粕正彦の暗躍と芸術に対する熱心さが印象的。阿片の国でもあったというのがよく分かるが、サラリとイギリスが深く関与していたり複雑なんだな。面白かったが満州国をロマンたっぷりに描き過ぎのような気も。2016/04/06
星辺気楽
1
日本人が他国に対して、裏で麻薬(アヘン)も捌いて蹂躙していた事実と、国民を欺き犠牲にしていった為政者たちの真実はもっと公にしてほしい。2014/03/30
Shun
0
歴史に学び、新天地、満洲国を再建国しよう!!2013/03/09