新人物文庫<br> 喜娘(きじょう)

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新人物文庫
喜娘(きじょう)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 431p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784404038388
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

帰国を前にして皇帝代宗に謁見した第十四次遣唐使一行の前に、ひとりの娘が現れた。第十次遣唐大使として入唐しながら帰国できず、唐の朝廷に仕えて一生を終えた藤原清河の娘である。その忘れ形見・喜娘を父の故国日本へ連れてゆくよう申し渡される…。帰国した喜娘たちの運命を軸に、日唐交流の秘話とロマンを描く歴史文学賞受賞の表題作「喜娘」、梅の老樹から浮かび上がる下級官人の数奇な過去「惜花夜宴」、ほかに三篇を収録。

著者等紹介

梓澤要[アズサワカナメ]
1953年、静岡県生まれ。明治大学文学部史学地理学科(考古学専攻)卒業。93年、「喜娘」で第18回歴史文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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鍵ちゃん

21
帰国を前にして皇帝代宗に謁見した第十四次遣唐使一行の前に、一人の娘が現れた。第十次遣唐大使として入唐しながら帰国できず、唐の朝廷に仕えて一生を終えた藤原清河の娘である。その忘れ形見・喜娘を父の故国日本へ連れてゆくよう申し渡される。帰国した喜娘達の運命を軸に、日唐交流の秘話とロマンを描く「喜娘亅、梅の老樹から浮かび上がる下級官人の数奇な過去「惜花夜宴亅、ほかに3篇からなる短編集。その中の「すたれ皇子亅が忍びよる恐怖を感じ、ゾクゾクしながら読んだ。最後の「嘉兵衛のいたずら亅だけが時代が違っていて読みづらい。2021/10/26

こまったまこ

7
奈良時代の短編集です。主人公はいずれも名もない人たち。興味深いお話ではあるのですがいまいち感情移入ができなくて残念でした。奈良時代の話を読むたびに思うのですが国全体が疲弊しているときに無理して大仏を造る必要があったのかな。吉備真備や行基のお話が読みたくなりました。2014/02/02

真理そら

2
「すたれ皇子」に登場する聖武天皇のやさしさ弱さがいとおしい。すたれ皇子として生きても、天皇に即位しても自由に生きられない哀しさにしみじみとした気分になった。一番好きなのは「嘉兵衛のいたずら」。安らかな隠居生活を送っていてもいたずら好きのままでいられるのは、それまでの人生がしっかりと充実したものだったからなのだろうか。それとも人は誰でもいくつになってもそれほど変化しないものなのだろうか。2017/06/24

m-t

1
遣唐使、写経生などなど、様々な立場で精一杯生きている そんな男たちの短編集。 とても面白くて、短編が苦手なのに、さくさく読めました。 描写がとても上手です。 とくにいきなり現代の話に飛んだ最後の話が、とてもよかったです。2010/04/19

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