新人物文庫
偽書「東日流外三郡誌」事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 447p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784404037824
  • NDC分類 212.1
  • Cコード C0121

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

75
うーん…面白い!。その昔、あらゆる雑誌によく載っていた謎の古文書『東日流外三郡誌』。正史に反する東北王朝の物語。それは発見者の和田喜八郎なる人物が一人で作り上げた偽書だった事を報道した新聞記者による顛末記。明らかなインチキ文書なのだが、『邪馬台国はなかった』で名を馳せた歴史家・古田武彦教授が古文書擁護派であったのが騒動をさらにややこしくした。と学会の原田実も登場。本当の事を知るのはやはり面白い。2013/11/15

ヨーイチ

18
本好き、歴史好き、にとって「偽書」はとっても魅力的?変な気もするが当然とも言える。わかる人には分かる筈。「東日流外三郡誌」は戦後最大の偽書と呼ばれた代物で、トンデモ系の歴史本での引用から小生も題名だけは目にしていたし、内容も概ねは知っていた。これは、長年「東日流外三郡誌」関係の事件を追い続けた新聞記者の記録。例の青森県にキリストの墓が有った、という話も元はこの本らしい。続く2014/07/04

ばんだねいっぺい

17
そこまでやるかと苦笑の連続だった。そういう点は、もう逆に手放しで、尊敬してしまった。すげーなと。それにしたって、そもそも、本物と偽物の区別は、何事も難しいとは思っている。2015/10/18

うろん

11
偽書と聞くと武功夜話が頭に浮かびました。この東日流(つがる)外三郡誌のことは全く知らなかったので、今回大変興味深く読みました。偽書が作られてしまうのは、何故なのだろう。何故、人はそれを信じてしまうのだろう。歴史のロマンとかそういった言葉に踊らされてしまっている自分たちがいるのではないかと思った。2018/05/26

mizuha

10
かつて一大ブームとなった「東日流外三郡誌」を、ジャーナリストの著者が多面的に検証していく。 ロクな調査もせずに持ち上げたメディア、町おこしに使ってしまった自治体、擁護派の学者、色々な思惑が重なっての大論争だけど、なぜ論争になるかすら不可解。「偽書」と言えばまだ聞こえは良いしある種のロマンを感じるけど、これは法的に結論が出た歴史の捏造。これが小説だったら…。後書きにある作家は多分あの人で(好意的ではない)、魅力的なファクターだって言ってるくらいなんだし「安東水軍」も此処から出た話だなんて面白そうだもの。2014/05/16

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