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新人物文庫
お龍

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  • サイズ A6判/ページ数 383p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784404037428
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

明治三十九年(一九〇六)一月十五日、三十年連れ添った西村松兵衛に看取られて、お龍は龍馬のもとへ旅立った。そして生前の約束を守り、松兵衛は「贈四位阪本龍馬之妻龍子之墓」と刻んだ墓を建てた…。京都で出会い夫婦となった龍馬とお龍。だが多忙の龍馬には住む家もなく、時おり姿を見せる夫をひたすら待ちわびる日々を送っていたお龍に、突然、永別の日が訪れる。不遇の晩年を再婚の夫と送るが、終生、龍馬の妻であったことを誇りにひっそりと生きた。幕末維新の動乱の時代を駆け抜けた龍馬と、明治の世まで生きたお龍の愛と運命を描く長篇力作。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
静岡市出身。昭和52年に東京女子大学史学科卒業後、婦人画報社編集局入社。7年間の在米生活、建築都市デザイン事務所勤務などを経て、フリーランスのライターに。平成15年「桑港(サンフランシスコ)にて」で第27回歴史文学賞受賞。平成21年「群青日本海軍の礎を築いた男」で第28回新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rei

4
龍馬とお龍、出会うべくして出会ったというか、お似合い、だよなと思う。新しい世を迎えてふたりで船に乗ってどこまでも行けたら・・・など歴史ではありえない「もしも」をつい思ってしまう。龍馬と過ごした時間はお龍の生涯の中ではほんとに短いのだけど彼女が龍馬を失ってからもずっと「龍馬の妻」でいられたのはその時間の濃厚さゆえ。そして「龍馬の妻」であることすらまるごと包み込んでくれた松兵衛のおだやかな愛がなんだか最後は一番響いたかも・・・。2014/06/25

もっくん

2
龍馬の恋女房お龍にスポットを当てた小説。フィクションが多分に含まれているが、歴史小説としても十分楽しめる。時代に翻弄されながら、不器用だけども一途な女性として描かれるお龍には同感を持てた。強気に描かれることが多いお龍だけど、強いだけではない一面も見られるし、後半は切な過ぎる。2011/03/29

maito/まいと

2
お龍の内面がこれでもか、と描かれている1冊。お龍のアグレッシブさと、感情剥きだしの描写が、好き嫌いのわかれるお龍という人間を象徴しているかのよう。正直、これを読んでお龍を好きになる人がいる反面、一層嫌いになる人がでるかも、と思う。ただ、龍馬亡き後のお龍と乙女姉さんの最後の会話は、泣けます。2009/11/25

井村在宏

1
坂本龍馬の活躍の記録が今日これほどまでしっかりと語り継がれてこられたのも、お龍の功績といえるのかもしれない。お龍のように幕末を逞しく生き抜いきながら、その名を後世に残すことがなかった女性は多くいるのだろう。楢崎松兵衛の人柄に好感。2012/02/18

nana

1
昔の時代の女は強くないと本当に生きていけないというのがわかる。お龍は一見、強くてたくましい女性と他では描かれがちだが、この本ではお龍の視点からの切ない女心も書かれていて胸がキュンとなりました。幕末の恋愛小説を切なくわかりやすく書かれている植松さんもすごいです☆

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