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女にこそあれ次郎法師

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  • サイズ B6判/ページ数 513p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784404032928
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

minaseh

16
井伊家の歴史で最も苦難の時代のお話。徳川家の歴史を側面から見てる話しでもあると思う。深手を負わされながら致命傷をギリギリ避けてきた印象で、実に我慢強く打たれ強い一族だったのだなと思う。惨さも非情さも全て受け入れて一縷の希望を失わなかった事が現代まで家名が残ってる理由なんだろう。この時の惣領の子が女だったのがこの家最大の幸運だったんじゃないかな。次郎法師さんは賢く人望もあった人なのだろうね。戦国時代の一番面白い時代の話でもあるので、出てくる武将が全員主役級。側面から時代を見てるので時系列が分かりやすかった。2016/01/30

アルラ(ただ今介護中)

16
大河ドラマに「おんな城主直虎」が決まり、地元ではじわじわと盛り上がってきた。なのでこの本もぜひおすすめしたく再読アップします。☆戦国時代、幾度となく荒波に飲まれ一度は命運も尽きかけた井伊家。わが地方にはこの菩提寺があるのだが、こんな壮絶でドラマチックな歴史があったとは思いもよらなかった。尼僧の身で領主となり井伊家を支えぬいた祐。あまりにも苛酷な運命をひたむきに生きぬいたひとりの女性の生涯を丁寧に描いている。郷土の誇りとしたいものだ。2011/03/30

あっこ

14
井伊家の悲劇の歴史を一身に背負ったような苦難の生涯が痛ましかった。でも、その中で様々なことに悩み、傷つき、それでも前に進んで行こうとする祐の姿は応援せずにはいられなかった。最後に、年老いた祐が、身内の人達や領民に慕われている様子があって良かった。2014/07/22

星落秋風五丈原

11
女性なのになぜ男性名を名乗ったのか?ここに至るまでには、十三歳の彼女の、辛い選択があったのだ。 磐田市出身の著者は、彼女-祐の幼少時から筆を起こし、その死までを綴る。直盛の一人娘として生まれた彼女は、「男であれば」という周囲の噂に心を痛めながらも、許嫁と決められた直親との結婚を夢見る無邪気な少女だった。そんな彼女に、戦国時代の過酷な現実が襲いかかる。いくら男名前を使ったからといって、彼女が弓を振るい剣を交える事は在り得ない。あくまでも彼女自身のやり方で戦国を戦う。2017年大河ドラマに。主演は柴咲コウ。2006/03/26

Ryuji

8
★★★★☆徳川四天王の一人である井伊直政の養母・井伊直虎(※女性です)が主人公。元々、三河以来の徳川譜代で無いこと位は知っていたが、今川家(義元・氏真)時代にこれだけ辛酸を極めた苦労を重ねた家であるとは全く知らなかった。直虎がこの時代としては極めて珍しい女領主となったのも、今川家の仕打ちにより止むに止まれずのもの。それにしても井伊家を残す為に、三代に渡りここまで苦労するとは執念を感じるし驚愕です。2013/09/09

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