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孤宿の人〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 423p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784404032584
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

讃岐国に流された幕府の罪人加賀殿。以来毒死や怪異が頻発し「悪霊」と呼ばれるが、その幽閉屋敷に下女として住み込むことになった無垢の少女「ほう」と彼との魂のふれあいを描く感動長編。

内容説明

その男は“悪霊”と恐れられた!涸滝の幽閉屋敷に下女として住み込むことになった少女ほう―。丸海藩の内紛が起こるなか、“悪霊”と恐れられた男と無垢な少女の魂の触れ合いが…。

著者等紹介

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
東京都江東区に生まれる。昭和62年、「我らが隣人の犯罪」で第26回オール読物推理小説新人賞受賞。同年「かまいたち」で第12回歴史文学賞佳作受賞。元成元年、「魔術はささやく」で第2回日本推理サスペンス大賞を受賞。平成4年、「本所深川ふしぎ草紙」で第13回吉川英治文学新人賞、「龍は眠る」で第45回日本推理作家協会賞受賞。平成5年、「火車」で第6回山本周五郎賞受賞。平成10年、「理由」で第120回直木賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にし

68
人の心には鬼がおりその奥には御仏もいる。純粋無垢なものと対峙した時どちらに寄り添うかは己の心次第。そう人間とは不安定な生き物だ。阿呆の「ほう」が名前と共に成長する。「ほう」にしか見えない御仏がそこには確かに存在した。声の無い説法を聞いているような読書でした。この本はオススメです。2014/01/26

Yuna Ioki☆

65
798-1-1 昨年から読んでいた本をやっと読了。いったい誰が主役なのか(笑)ほうと宇佐のダブル主役?(笑)鬼と噂され遠い四国の地まで流されて殺された加賀様の優しさの報われなさが悲しすぎる。2015/01/02

浅葱@

60
懸命に生きるってすごい。それを誰もがわかる訳ではない。でも、ちゃんとわかる人がいて良かったね。加賀様もほうに出会えて人生が変わったのではないかしら。懸命に生きることは考えること。それは自分も人も助けることになるとほうを見て思った。宇佐にもほうにも涙しながら、それでも懸命に生きる姿がいとおしかった。ほうが、方になり、宝になったことを宇佐が一番喜んでくれてるね。加賀様ありがとう。宝はこれからも宝として懸命に生きていく。名は体を現すってほんとだね。2015/11/03

さよちゃん

57
図書館本。切なくて、やり切れない思いやら、色んな思いを重ねながら、でも、一方ではそんな気持ちばかりでなく、「ほう」と「加賀様」との思いがけない出逢いには、凄く救われた思いでした。「ほう」は決して「阿呆のほう」じゃ無いです。後半は涙が溢れて感動しました。加賀様からの最後の贈り物‥感動モノです。この本を読めて本当に良かったです。オススメです。もっと語りたいけれど、是非読んで感動を味わってみて下さい(^^)2014/02/20

54
ほうは阿呆のほう。字が書けなくても暦がよめなくても、ほうはとても素晴らしい力を持つ子でした。涸瀧屋敷で加賀さまと対面し、加賀さまのお部屋に通うようになって、ふたりのやり取りがとても温かだったのが印象的でした。丸海の人々を包む不穏な空気のなか、たくさんの命が消えていくのを見ているのがツラくて号泣でした。2015/08/23

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