内容説明
メキシコの“ラスト・サムライ”を見つけた!今から約400年前、支倉常長ら「慶長遣欧使節団」の随行員として海外に渡りメキシコに移住。現地で成功を収め、ついに豪商となったサムライがいた。人物の名はルイス・福地蔵人。スペインやメキシコと日本との国際交流史を永く研究してきた著者が、新発見史料をもとに福地蔵人とその一族の盛衰を検証。海外に雄飛する日本人に勇気を与えてくれる渾身のノンフィクション。
目次
序章 海を渡った侍と商人たち
第1章 十七世紀初期における日墨関係
第2章 伊達政宗の慶長遣欧使節団
第3章 福地蔵人、支倉常長らとメキシコへ到着
第4章 伊達藩士ルイス福地蔵人とは誰か
第5章 「ヌエバ・ガリシア」の形成と発展
第6章 福地蔵人ヌエバ・ガリシア総督領へ入植
第7章 ルイス・福地蔵人とその一族
第8章 豪商となったルイス・福地蔵人
第9章 大坂商人ファン・デ・パエスの生涯
第10章 日本人集団巡礼団の絵画と日本製陶磁器
著者等紹介
大泉光一[オオイズミコウイチ]
1943年長野県で生まれ、宮城県大河原町で育つ。77年、インスティトゥト・デ・エストゥディオス・ウニベルシタリオス経営大学院修了。99年、日本大学博士(国際関係)。87年日本大学国際関係学部、同大学院教授、現在にいたる。国立チリ大学、スペイン国立バリヤドリード大学、同サンティアゴ・デ・コンポステラ大学大学院客員教授などを歴任。わが国における危機管理学研究のパイオニア。専門の国際経営論、危機管理論の研究のかたわら、約40年にわたってライフワークの「慶長遣欧使節」の研究に従事している。バリヤドリード大学アジア研究センター国際顧問。青森中央学院大学大学院講師。キリスト教史学学会会員
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