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桑港(サンフランシスコ)にて

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784404031822
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

咸臨丸による太平洋横断の快挙の陰に秘められた桑港残留水夫たちの異国での暮らしと海の男の絆を描く力作。第27回歴史文学賞受賞作。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
本名・植松治代。昭和29年、埼玉県生まれ。東京女子大学史学科卒業。婦人画報社編集局、建築都市デザイン事務所勤務を経て、現在、建築・住宅等取材記者。平成15年、「桑港にて」で第27回歴史文学賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆか

14
面白かったです。表題作は咸臨丸で帰国できなかった水夫のお話。同時収録の「もえたぎる石」は、石炭に目をつけた常磐炭鉱の開祖 片寄平蔵のお話。こちらも面白く読めた。「天誅」の一言で、殺されてしまったいろんな人々が、その後も、もし生きられたらどんなふうに変わっていたのか、知りたいと思った。ただただ、残念です。2014/03/10

プクプク

6
咸臨丸の水夫の話。冬の太平洋は大荒れだったそうで、水夫たちの布団や着物が水浸しになり、病気が蔓延する。重病化し、アメリカの病院にかつぎ込まれた。帰国時になっても隊員できない者がでた。その看病にあたるべく残留する咸臨丸の主人公ではない水夫の話だ。言葉の通じない異国で、日本に残した家族の思いなど描かれている。歴史小説を読むと今頃自分の勉強不足が思いしらされる。2019/05/28

mitsuru1

3
咸臨丸の水夫達にインフルエンザにより死亡したり入院した者があり、その看病のためサンフランシスコに残った者もいた。死亡者がいたことは聞いた覚えがあるが、数ヶ月後にアメリカ商船で帰国した者達がいたことは初耳でした。他に常磐炭鉱を開いた片寄平蔵の物語も収録。こちらも初耳でした。読み易いが熱い男達の物語である。2015/11/02

あいべきん

2
ちょっと途中で居眠りしそうになったけどw お勉強になりました。これほどの時代の変化の激しさを体験したことがないから、平蔵のような人を見て実際にはどう思うんだろう。今でこそ開明的な考えで素晴らしいと思えるけど、その当時だったら憎き海外に手を貸しやがって、ぐらいは思ったのかもしれない。2022/02/13

hiko

0
咸臨丸で病気で死んだり、入院して帰国できなかった水夫の話と、常磐炭鉱の開祖 片寄平蔵の話。幕末の日本が描かれている。ペルーの黒船出現した時代から飛躍的に進む文明開化。優秀な人材が立ち向かう様子は、誇らしく素晴らしい。新たな視点からの小説でした。2024/02/25

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