内容説明
新選組幹部１３人のうち、唯一の生き残り永倉新八が死の直前に語り残した新選組体験談。
目次
むかしは近藤勇の友達、いまは小樽に楽隠居
十八歳には本目録、剣道の修業に脱藩
腕だめしの武者修行、佐野宿の道場荒らし
江戸幕末の侠勇者近藤勇と交を結ぶ
村一番のガキ大将、十五歳にて代稽古
知あり勇ある態度見込まれて養嗣子に
俊傑清川八郎のこと、攘夷論と永倉新八
浪士隊京都へ向かう、尽忠報国の士芹沢
本庄宿の大かがり、豪傑連のわがまま気まま
御所南門前に拝礼、浪士団から建白書〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウッチー
4
難しい文章もあり、読みにくい部分もありましたが、いくつか新撰組関連本を読んでいたので何とか理解して読めた。 個人的には、後半の新撰組資料に興味を持った。 永倉新八についてもよくわかり、興味惹かれた。2014/08/26
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2
歴史の敗者から。というのが、尊攘のつもりで戦い走っていたに関わらず、錦の御旗から賊軍になり果ててしまう…明治まで生き残り、自刃をかいくぐった永倉新八のお話。芹沢の横暴やお梅抱き込み話から酒乱闘のよんどころなさからくる遊女の髪を酒の肴に~本ッッッとうに私得だったわ……あと、江戸戯作交じりのこの文体が好きだ〜〜ッ もう一度、再々読してきます！！2015/10/24
9rikaz00
1
真実の記録、なんていうと如何にもな三文小説のアオリっぽいですが、本物です。なんせ著者永倉新八。新撰組副長助勤。正真正銘の一級資料。綺麗な歴史上の英雄じゃなくて、血生臭い男所帯としての新撰組がありありと描かれております永倉新八という人間が、新撰組という組織の中で何を考え、どのように時代を生きたのかを知ることができるだけでも感慨深いです。新撰組が好きな方は読んで損はありませんが、新撰組に夢をもってる人は要注意。2009/11/02
Eiji
1
新選組幹部の中で、斉藤一とともに唯一生き残った杉村義衛こと永倉新八の著書。伝え聞く話と食い違う面が多く、時代小説などとはかなり異質なものではあるが、新撰組隊士が自らが、生きた時代を書き綴ったものであるだけに貴重な書と言える。2004/10/30
bassman_tubacca
1
正直、今まで幕末とか新撰組とか大して興味がなかったのですが、壬生義士伝、新撰組顛末記と読んできて、だんだん興味がわいてきた。文章が若干難しく、言い回しなどピンとこないところもありましたが、様子がよくわかった。次は、「斎藤一」いってみます。この人、ちょっと興味あります。2015/08/05
