内容説明
大型新人が放つ中国現代ロマン。希代の悪王・悪女といわれる商(殷)の紂王と妲己を新たな視点から捉え、中国古代の商王朝の滅亡を雄渾の筆致で描く長篇力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽっぽママ
4
羌人である呂尚が犠牲として殺されるところを運よく逃げ出し、周の姫昌と出会い商を滅ぼすことを目指す。紂王も国を守ろうと懸命な努力をしている王であり、妲己も悪女ではない。 歴史から見ればこちらの方が真実に近いのかもしれないが、「封神演義」のほうがキャラの造形もエピソードも絶対的に面白いと感じた。 2014/12/23
星落秋風五丈原
2
希代の悪王・悪女といわれる商(殷)の紂王と妲己を新たな視点から捕え、中国古代の商王朝の滅亡を描く長篇。才知すぐれる受(紂王)は、能力を重んじ、外敵を自ら征伐するという果敢な政治を行っていた。しかし、祭祀を司る氏族の勢力はこれに反発し、政治は不透明さをきわめる。そして小国ながら覇権を狙う周の策略家、姫昌。受の度重なる外征にやがて大きな陰謀が動きはじめた…。中国古代王朝、商(殷)の滅亡を雄渾に描いた大型歴史ロマン。2005/11/04
浅葉
0
図書館 殷周革命を殷側から描いた作品。帝辛(紂王)と妲己がいい味出している。「暗君紂王を天命を受けた周王が征伐した」という歴史観がいい意味で揺さぶられる