内容説明
大和の佐見田宝塚古墳出土のいわゆる「家屋文鏡」には、4棟の建物―高屋・高殿・高倉・殿舎―が図示されている。その製作年代はおよそ4世紀前半と推定され、まさに当時の豪族(葛城王朝)の住居の具体的な構図と考えられる。また、その高床式建物は、現存する東南アジアの山岳少数民族の家屋との類縁性を示す。それは何を意味するか?本書は、古代史学者と建築家との共同により、それを復元し、日本人のルーツと古代豪族の生活実像を探ろうとするものである。
目次
序説 弥生人は高床式建物に住んだ
第1章 家屋文鏡をめぐって(家屋文鏡の背景;家屋文鏡の内容分析;尺度としての人体寸法)
第2章 家屋文鏡の復元(高屋の構造と構成;高殿の構造と構成;高倉の構造と構成;殿舎の構造と構成)
第3章 家屋文鏡は誰のためにつくったか
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