内容説明
鴎外からばななまで、厳選した小説101冊の要旨と解説。
目次
森鴎外「舞姫」
矢野龍渓「報知異聞 浮城物語」
幸田露伴「一口剣」
二葉亭四迷「浮雲」
樋口一葉「にごりえ」
尾崎紅葉「多情多恨」
泉鏡花「高野聖」
国木田独歩「春の鳥」
伊藤左千夫「野菊の墓」
夏目漱石「それから」〔ほか〕
著者等紹介
安藤宏[アンドウヒロシ]
1958(昭和33)年生まれ。東京大学助教授。日本文化研究専攻
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感想・レビュー
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3
日本の明治時代から21世紀までの近現代小説を101編選出し、発表時代順に並べて概観したもの。全編大まかなストーリー、作品の解説、時代や作者の背景事情が載っており、読んでいなくても読んだ気になれてしまう。前半は同人から始まった純文学だったのに対し、後半は商業面での成功を目論んだ文芸が目立ったのも、日本における小説の受容のされ方の変遷を象徴しているようで面白い。ただ、やはり101編と解説だけで全部を語るのは不可能というもの。文学研究書ではなく、文学の面白さを再発見するような感じ。2011/02/27
あなた
3
安藤宏編集だから期待したのだが、解説にムラがありすぎる。これでは逆に日本の小説をみえなくさせている。新書館のこのシリーズ自体、ムラが多い。執筆者には小松史生子なんていたりもするが2009/08/10