目次
序論―マッハとニーチェ
水晶宮と「二二が四」―予備的考察
実証主義―もう一つの予備的考察
風車と流れるもの―エルンスト・マッハの生涯
現象学的物理学の構想―エルンスト・マッハの思想1
感性的要素一元論―エルンスト・マッハの思想2
ゲシュタルト理論の成立
マッハと現象学の系譜
ある交友―アインシュタインとフリードリッヒ・アードラー
レーニンとロシア・マッハ主義者たち
ウィトゲンシュタイン/ウィーン楽団/ケルゼン
ニーチェの“力への意志”の哲学
ホーフマンスタールとフッサール
ムージルとマッハ/ニーチェ
マッハ/ヴァレリー/ムージル
著者等紹介
木田元[キダゲン]
1928年、山形県生まれ。哲学者。53年、東北大学文学部卒業。中央大学名誉教授
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感想・レビュー
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アレ
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ゲシュタルト2011/09/30
いわたん
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哲学史読後に読む。特に面白かった。 マッハ、ゲシュタルト質までくれば構造主義まで一直線という感じがするのだが。メルロ・ポンティがレヴィ・ストロースを読み、現象学と構造主義の橋渡しとなったというのはなるほどと思う。 それにしてもボグダノーフの出てくるロシア共産党の権力争いのあたりは「かちゃくちゃない」が結局人の好き嫌いで決まっているところが面白いといえば面白い。一度この辺の本を読もう。2011/07/16
Ex libris 毒餃子
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マッハがメインですね。マッハが好きになりますね。今一度、注目されるべき思想家であることは確実であろう。2009/12/23
naagita
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『反哲学入門』がけっこう面白かったので、二冊目は何がいいかなぁと思っていたところに、池田信夫ブログで推薦されていて読んでみた。マッハもニーチェもけっこう「仏教的」だなぁ。「だから何?」ということにはなんも答えがないんだけど。 「真理とは、それがなくてはある種の生物が生きていけないような、一種の誤謬である。」(ニーチェ、断章)この文の「真理」を「認識」に変えると仏教のパパンチャ(戯論、捏造)論と通じる。 「色・音・熱・圧・空間・時間等々は、多岐多様な仕方で結合しあっており、さまざまな気分や感情や意志がそれに2009/07/24