村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ

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村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784403210808
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0090

内容説明

村上春樹のサリンジャー、ヴォネガット、ブローティガンから柴田元幸のオースター、ミルハウザー、ダイベックへ―謎と魅惑に満ちた世界文学空間のただなかにご案内します。

目次

第1章 柴田元幸って何だろう?
第2章 柴田元幸から村上春樹へ
第3章 村上春樹の時代
第4章 村上春樹から柴田元幸へ
第5章 柴田元幸、生い立ちを語る
第6章 柴田元幸、村上春樹を語る
第7章 柴田元幸、アメリカを語る
第8章 柴田元幸、翻訳を語る
第9章 異界の原風景
第10章 もうひとつのアメリカ

著者等紹介

三浦雅士[ミウラマサシ]
1946年生まれ。評論家。「大航海」「ダンスマガジン」編集長。1984年、『メランコリーの水脈』(講談社文芸文庫)でサントリー学芸賞。1991年、『小説という植民地』(福武書店)で藤村記念歴程賞。1996年、『身体の零度』(講談社選書メチエ)で読売文学賞。2002年、『青春の終焉』(講談社)で伊藤整賞、芸術選奨文部科学大臣賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

春ドーナツ

24
一時期「読書とは連想の集積ではないか」と考えていたことがある。実は連想することを楽しんでいたのだ。「『いるかホテル』を巨大なテーマ・パークにまで発展させたのが、マーティン・ドレスラー(*)にほかならなかった(*)」(120頁)三浦さんの文章には「こういうもの」がたくさん登場する。「柴田元幸がいったいどんなふうにして、そういう場所(世界文学空間の変容)に立ったのか、そしてそこからどんな光景が見えるのか、ちょっと乱暴な話だけれど、(彼)に、直接、聞いてみることにした」(122頁)兎に角煙草を吸って落ち着こう。2019/05/30

林 一歩

24
肝は5〜8章の、柴田氏との対談。それを読むだけでも、一読の価値がある。9章の"異界の原風景"を読んで、小沢健二氏の"さよならなんて云えないよ"の歌詞が頭を巡った。そういえば、彼は柴田ゼミだったんだよな、確か。2015/04/26

踊る猫

23
軽快な(悪く言えばライトな)エッセイ。村上春樹と柴田元幸の仕事を、柴田に対するインタヴューも交えながら分析する。書かれた時代が時代だけに、流石に村上に対しては評価が固まっていたものの柴田に対しては未知の存在だったということもあって、彼らの初々しさが新鮮に映る。柴田はなかなか自分を語りで開陳することのない方だという印象があったので(エッセイでは虚構混じりに自分を明かしているが)、こうして読むと実に純朴で素直な方なんだなと思う。アメリカ文学の伝統に囚われず、純文学の視点から軽やかにアプローチが為され分析が続く2019/10/21

あきあかね

20
 翻訳を通じて、互いに教え合い教わり合う村上春樹と柴田元幸との関係。魅力的な訳文を村上がざっと作り上げ、細部をプロの目から柴田が指摘し整える。豪速球を投げる村上を、柴田が的確にリードする姿はまさに理想のバッテリーのよう。村上の小説を単に喪失や悲哀の物語として捉えるのではなく、主人公たちの悲哀そのものが人間を勇気づけるようなところがある、と柴田は言い、よき理解者でもある。 著者と柴田元幸との対談も興味深い。アメリカ文学を「自分勝手な人たちの文学」と呼び、自分が中心になって世界が回っていて、⇒2021/06/12

スミス市松

18
村上春樹を先導したのは日本文学ではなく、チャンドラーやヴォネガット、ブローティガンらアメリカ文学であったことはもはや周知の事実だが、彼と同時代、あるいは後続する作家もまた日本人よりかむしろ、オースターやミルハウザー、エリクソン、ダイべック、レベッカ・ブラウンといった柴田元幸が翻訳したアメリカの作家たちを繋げる方が自然なのかもしれないと思った。というのも、数々のアメリカ文学を日本に発信してきた柴田元幸という装置自体が、村上春樹の発する特殊な信号をその傍受のための一つの必要条件としてきたからだ。2011/08/07

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