内容説明
ミシェル・フーコー描くヨーロッパの知の切断を体現していたクックは最後の航海において19世紀的知の世界へと決定的に足を踏み入れた。他者との出会いは死を意味するのか?クックの非業の最期は21世紀への問いかけにほかならない―著者畢生の三部作完結。
目次
1 三たび航海へ
2 ヴァン・ディーメン、ニュー・ジランドからトンガへ
3 異文化体験
4 ハワイ―はじめてのヨーロッパ人の訪問者
5 地球のはてまで
6 アラスカからベーリング海へ
7 北極海に乗り入れる
8 クック、ハワイに死す
著者等紹介
多木浩二[タキコウジ]
神戸市出身。東京大学文学部美学美術史学科卒業。元千葉大学教授。芸術学・哲学専攻。芸術にたいする感受性と哲学的思考を結び付け、芸術を論じつつ、歴史哲学的認識や存在にいたる道を模索する
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