感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蝶よ花You
41
この作者さんの作品を読むのは2作品目ですが、この人の書く「おもう」は特徴的。「思う」と漢字で書かないのもそうですが、同じ「おもう」でも表情が違う。こうやって受け取る側によっても感じ取り方が違うようになるように、敢えて漢字にしなかったのかな。「思う」だと感情を表す言葉なのに、どこか無機質な感じがするから。先に読んだ作品もそうですが、わかりやすい「幸せ」を描かない作者さん。なのにどこか惹き付けられて、読み込んでしまう。そして、読後に何か、小さな何かが心に芽生える。そんな作品です。2014/12/27
ソラ
7
誰かと関わってたいと望むのにそれが怖い。相反する気持ちの中で揺れる主人公の気持ちが切ないな。幸せになってほしい2012/04/28
みきかなた@灯れ松明の火
5
小月ちゃんの不器用さが心にしみる。裏切られることが怖くて愛を受け入れられない。でもそんな彼女にいつも手を差し伸べる人がいて…個人的には虎太郎のその後が気になる。お幸せに。2018/01/29
うさやま
4
良かった。少女時代の愛されなかった記憶を抱きながら生きていく、小月の20代前半から後半までの物語。苦しさと拒絶を繰り返しながら、最後に愛された記憶へとたどり着いていく、「きみ棲み」につながっていくようなテーマを大きく描き切った1冊。特に幼馴染の龍にまつわる第3章は圧倒的。2018/06/05
ごん
3
いい。恋が始まって、終わって、また始まって…繰り返していく先に何があるのか。 小月と同じ歳くらいの女性はこの気持ちも分かると思うんですが…どうでしょうか。 別れた元カレ達のその後も知りたいですね〜。2012/03/06