内容説明
あの「崩れ落ちる兵士」を撮ったのは、彼女かもしれない。ナチスから逃れ、パリに渡り、戦場に散った“もうひとりのキャパ”。その短くも壮絶な一生をたどる。伝説の女性戦場カメラマンの肖像、初の日本語訳。
目次
序章 ゲルダを探して
1 迫害―ドイツ時代 1870‐1933
2 めぐり逢い―フランス時代 1933‐1936
3 戦場へ―スペイン時代1 1936‐1937
4 最期―スペイン時代2 1937
5 その後のゲルダ―1937‐現在
著者等紹介
シャーバー,イルメ[シャーバー,イルメ] [Schaber,Irme]
1956年生まれ。ドイツの歴史学者、作家、およびキュレーター。90年よりテュービンゲン大学でゲルダ・タローの研究を始める。94年、ゲルダの最初の評伝『ゲルダ・タロー』を刊行、各国で翻訳される。ニューヨークの国際写真センター(ICP)で開かれたゲルダ・タロー回顧展ではゲストキュレーターを務めた
高田ゆみ子[タカダユミコ]
1956年、大阪府生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科卒業。東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了
沢木耕太郎[サワキコウタロウ]
1947年、東京都生まれ。横浜国立大学卒業。79年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、82年、『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、85年、『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞、2003年に菊池寛賞、06年、『凍』で講談社ノンフィクション賞を受賞。「崩れ落ちる兵士」の真実に迫った『キャパの十字架』(文藝春秋)は2013年に司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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